【あの一言】
姜尚中の発言まとめ
3年ぶり日中首脳会談「よいスタートになった」 2つの問題がある。1つは尖閣も含めた台湾問題、2つ目は半導体とか先端技術のサプライチェーンから中国を切り離すというデカップリング。前者についてはガードレールを作りなんとか米中が衝突しないようにするということだったが、デカップリングについては米国が強力に日本に要請してくると、日本の財界ですらも二律背反となる。そのあたりの経済的な損得が非常に難しくなってくる。
2022/11/20 TBSテレビ[サンデーモーニング]
イタリア総選挙・右派メローニが勝利宣言 政治的な実験を(世界で)最初にやるのがイタリアという国。そもそもファシズムもイタリアで始まった。ユーロコミュニズムはイタリア・フランス・スペインが民主的なコミュニズムの最前線だった。イタリアは社会主義とファシズムが紙一重で結びついている国。イタリアにおける右派の勝利は欧州全体に大きな影響を与えている可能性がある。
2022/10/02 TBSテレビ[サンデーモーニング]
ウクライナが東部州を奪還・戦争犯罪?新たな虐殺現場 中国は実務協力という言い方をしている。武器支援ではなくそれ以外で支えるということ。もしプーチン失脚や、ロシアの弱体化が起きた場合は中国にとっては由々しき事態であるが、それでも軍事協力はできない。少なくともプーチン政権が存続できるぐらいの支えでよいと考えている。
2022/09/18 TBSテレビ[サンデーモーニング]
突然・安倍元総理が死去・政界での混乱の歩みは かつて吉田茂元総理は「日本には目に見えない38度線」があると言った。昭和天皇、サンフランシスコ条約などについては(日本の中で)意見が分かれていた。あの戦争をどう総括するか、終戦と呼んでいた敗戦をどう受け止めるか、昭和天皇、東京裁判、サンフランシスコ講和条約をどう評価するか、日米安保をどう見るかなど、そういうものが日本国民の中でしっかりと議論されてこなかった。その後、高度経済成長に入り、池田内閣以降、その話は脇に置かれてしまった。安倍元総理はそういうあいまいな日本に対し、NOを突き付けたといえる。それが戦後レジュームからの脱却であり、白か黒かをはっきりさせようとした。
2022/07/10 TBSテレビ[サンデーモーニング]
<風をよむ>中国の太平洋進出 中国の一帯一路というのはユーラシア大陸から西側に向かっているのに、中国が今回、なぜ東側に出てくるのかといえば、中国沿岸部に上海をはじめとする重要な拠点があるからで、中国としてはできるだけ米国のシーパワーを遠ざけたい。この地域はビスマルク諸島という風に言われ昔はドイツが支配していたエリア。第一次世界大戦で日本がこれを接収した。
2022/06/05 TBSテレビ[サンデーモーニング]
<風をよむ>ロシア軍の戦争犯罪? 国際司法裁判所にロシアだけでなく米国も中国も非加盟。米国が始めたイラク戦争の時、コフィーアナン事務総長(当時)は「これは国際法違反である」と言った。今日的にいえばブッシュのやったことはプーチンと同じ。
2022/04/10 TBSテレビ[サンデーモーニング]
強硬姿勢・プーチン大統領・原子力発電所も砲撃 プーチン大統領は経済的合理性や道徳的判断とか、我々が30年間ポスト冷戦時代に持っていた判断とはまったく別次元で動いている。内戦になると一切の合理的な判断が停止してしまい、より残虐になるかもしれない。
2022/03/06 TBSテレビ[サンデーモーニング]
感染は収束方向?規制緩和の動きか 高齢者、基礎疾患・慢性疾患のある人の為に経済が回らずに、いろいろな意味でとばっちりさえ受けているというような意識を若者が持つと反感だけでなく、場合によってはヘイトにもなりかねない。そういう少数者、脆弱な部分に医療資源やいろいろなものを集中的に投入し、万が一の場合に備えてセーフティネットに医療資源を割かないといけない。こうした葛藤が社会を歪めていく可能性すらある。
2022/02/20 TBSテレビ[サンデーモーニング]
2022年・世界のリスク バイデン政権がウクライナ問題で手一杯であれば、むしろ逆に北朝鮮の挑発のボルテージが上がる。北朝鮮は国内に場合によっては1万個近くのトンネルを掘っており、どこから核弾頭を搭載したミサイルを発射するかを日本側が察知することは事実上不可能。(先制攻撃論は)相手側にますますエスカレーションするメッセージを与えるだけになる。
2022/01/23 TBSテレビ[サンデーモーニング ]
<風をよむ>沖縄復帰から50年 普通に考えれば、例え中国や北朝鮮が脅威であっても1か所に米軍基地を置くことはリスクがあまりにも大きい。地理的な関係だけが基地を置いておく重要なファクターではない。日米安保がどうしても必要ならば、基地をみなで許容しなければならない。2番目として、「沖縄は本土におんぶにだっこで、甘えるな」という議論があるが、イタリアやドイツと比べても日本では基地に管理権が及ばない。NATO最大の米軍基地があるドイツのラムシュタインでは市長が通行券を持っていて中に出入りでき、今回のようなオミクロンあるいはコロナで日本で見られたような状況はありえない。政府がやるべきことをやった上で沖縄にやってもらうのであれば筋は通る。地位協定でも敗戦国であるイタリアやドイツに比べて米国に対してモノが言えないという状況は是正が必要。
2022/01/16 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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