【あの一言】
大隅良典の発言まとめ
<風をよむ>~“アルマジロの体温”~ いろんな国が疑心暗鬼になって一刻を争う開発競争みたいなことになっている。この背景には(科学は)答えが見えるもの、答えがわかっていることにチャレンジして答えを出すという作業ではなく、何が問題かという問題自身を発掘してチャレンジするというのが科学的な精神。1年2年で必ず成果をあげなさいという精神とはずいぶん違う。基礎研究は科学そのもので、自分が知りたいことやりたいと思うことが追求できることが大事なポイント。
2020/07/26 TBSテレビ[サンデーモーニング]
吉野・ノーベル賞受賞・どうするニッポンの科学技術 この数年間、交付金という定常的な大学の運営費と研究費がなくなってきたことが非常に大きく響いている。本当に大学の研究者は、一般の方がほとんど理解ができないぐらい研究費がないのが当たり前になってしまった。逆に言うと、お金を取ろうと思うとそれにものすごい時間をかけないといけなくなっていて、今の大きな問題は研究者自身が研究する時間が非常に少なくなっているということ。大学人が大学の研究を楽しむということができにくくなっている。これも非常に大きな問題で、それがひいては若い人が教授を見てああいう風になりたいとは思えないという事態がずっと続いている。
2019/12/15 NHK総合[日曜討論]
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