【あの一言】
リチャードクーの発言まとめ
検証・日本経済2019・「消費増税」景気への影響は 日本、米国、ヨーロッパというのは超異常事態。日本はバブルが崩壊してみなが借金を返済し、ようやくバランスシートがきれいになった。もうこれ以上お金を借りるものかという思いがある。米国も大恐慌があった後、あれを経験した米国人はあまりにもその経験が嫌だったため、死ぬまでお金を借りなかった。日本もこうした思いを引きずっている部分がある。もうひとつは今の先進国は資本のリターンは新興国の方が高い。製造業は特にそうで、だからこそ日本企業はみんなバングラデシュとかミャンマーだとか中国に投資をしている。一回海外での資本効率が国内よりも高くなってしまうと今までの経済学が全部ひっくり返ってしまう。
2019/01/10 BSフジ[プライムニュース]
“自動車”“農業”国益を守れ・新貿易協議「FFR」初会合 日本が50年代、60年代に赤字を出していた時、どのぐらい日本は保護主義だったのかをよく考えるべき。自動車鎖国という言葉が日本語にあったぐらい。当時の日本はちょっとでも経常赤字が出てくるとすぐ引き締めをやりそれ以上悪化しないようにしていた。赤字国からすればどんどん所得がなくなっていくわけで、GDPを算出する時に貿易赤字をトータルから差っ引くようになり、黒字は足される。赤字国はその分だけ本来の水準より低くなる。米国はこれを40年続けた。米国国内で経済学で想定されていなかった負け組の負けの比率が予想以上に大きくなっているのがトランプ政権の誕生の背景にあり、貿易協議に臨む姿勢にもなっている。
2018/08/10 BSフジ[プライムニュース]
“自動車”“農業”国益を守れ・新貿易協議「FFR」初会合 トランプ政権において一番重要なポイントは中国。中国がとにかく世界をひっかきまわしているという発想で動いている。中国をWTOに入れたのはそもそも失敗だった。そういう大きな枠組みの中で日本をどう考えるか。日本はある意味米国にとって非常に重要なパートナーでもある。例えば欧州から見ると非常に遠い中国は単なる市場に過ぎない。それ以外何者でもない。日本と米国にとって中国は安全保障上、極めて大きな厄介な相手。そこは当然配慮しないといけない。
2018/08/10 BSフジ[プライムニュース]
激化する米中貿易摩擦・新たな“冷戦”?ハイテク競争 中国企業はこの人が必要だと思えば何千万でも給料を出す。米国も同じことをやるが、日本はなかなかそれが出来ない、こういう(ハイテク)分野ではそれは大きなマイナスになる。その人を引っ張ってくればその技術も一緒にくっついてくる。伸びていく分野で競争力のない日本企業がこうして入ってくことは大きい。
2018/07/18 BSフジ[プライムニュース]
激化する米中貿易摩擦・新たな“冷戦”?ハイテク競争 中国系は勉強好きで努力家が多い。これは米国も認めており多くの米国のベンチャーキャピタルが中国で半分くらいお金を使っている。半分はシリコンバレー、半分は中国というファンドが米国にはいくつもある、それくらい米国内でも中国のハイテク産業が評価されている。シリコンバレーは中国系とインド系がいないと成り立たないと昔から言われていた。
2018/07/18 BSフジ[プライムニュース]
激化する「米中貿易摩擦」米国・覇権争奪戦の先にあるもの (TPPやRCEPでは)それぞれの国で発展段階の違いがある、日本は完全な先進国だが、参加国の中には途上国も沢山入っており、このルールを1つにするのはかなり難しい。例えば、特許にしても昔の日本では米国の特許を盗もうとしていた特許戦争のような時代もあったが、今の日本は盗まれる側にいる。先進国と盗んでいきたい国が同じビジネスのルールの上でうまくいくのかは疑問。
2018/07/18 BSフジ[プライムニュース]
激化する「米中貿易摩擦」米国・覇権争奪戦の先にあるもの 米中貿易摩擦は日本にも決して良い影響をもたらさない。多くの部品が日本から中国、中国から米国へと行っている。表面はメイドインチャイナだが、中身はみんな日本製だったというケースが非常に多い。例えばメイドインチャイナのSDカードのメモリーはほとんど日本製。340億ドルの関税をかけた時に中国側は品目の6割は外資が中国で作っているとわざわざ発表したが、そういう日本や米国の企業もみんな影響を受けてしまい、影響が広範囲に及ぶ可能性がある。一方で米国と中国の対立は中国の日本に対する態度の軟化に繋がっていて日本にとってはプラスになる。
2018/07/18 BSフジ[プライムニュース]
日欧EPA・TPP11…多国間協定がもたらすもの 自由貿易の勝ち組が得たものが負け組の失うものよりも遥かに大きい。結果として社会全体で良い方向に向かっていくと我々は学んだ。これには、その国の貿易収支が均衡していることが大前提だが米国は過去40年間、赤字を出しっぱなしだった。負け組が増えた米国をどうするのか、日本もヨーロッパも考えていかなくてはいけない。
2018/07/18 BSフジ[プライムニュース]
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