【あの一言】
ニュース解説・堤伸輔の発言まとめ
台湾“半導体”めぐり火花 半導体が台湾の命運を握っているのは確か。昨年台湾はものすごい水不足に陥ったが、台湾政府はその不足する水を「TSMC」に優先的に配分したことからもわかるように命綱であると思っている。仮に中国が武力で台湾を取ったとしてもサプライチェーンの再構築は難しい。「TSMC」をはじめ台湾は半導体製造には強いが、半導体の特許を持っているわけでもない上、そもそもデザイン力があるわけでもない。欧米の設計やデザインしたものを委託を受けて製造している。最先端のものを作れるといっても設計・デザイン・基本的な考え方が台湾企業にあるとはいえない。中国に言われて特許権を無視して作ることは台湾の企業にはできない。中国がこうした暴力的なやり方で「TSMC」を手中に収めたとしても半導体のサプライチェーンを中国が持つことにはまったくならない。
2022/06/09 BS-TBS[報道1930]
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