【あの一言】
次代を担う若者へ・本音のメッセージ
慶應義塾大学大学院教授・岸博幸 病気になって結果的によかったと思っている。経済の見方がだいぶ変わった、結論からいうと、日本は高度成長期、バブル崩壊までは当時のやり方が正しかったと思う。今の日本は個人がハッピーな経済社会になっているかといえば、残念ながら失われた30年で生産性がだいぶ下がっている。OECDの中でもうしろから数えた方が早い。経済の長期的成長率も低迷し、貧乏になった。幸福度も低い。個人の競争力も落ちてしまった。かと言って、日本全体がだめかというと、内部留保は500兆円を超えている。日本の全産業で企業が持っている現金・預金は現状で330兆円。日本はまだまだ経済は強い。一方でこれだけ真面目に働いている方が圧倒的に多いのにとてもハッピーとは言えない状況になっている。これを本当に変えていかないと(日本は)これからはもたない。
2024/08/10 BSテレ東[一柳良雄が問う 日本の未来]
|