【あの一言】
株価・春闘・成長戦略・今後の日本経済は
経済産業大臣・齋藤健 本当に価格転嫁ができるかということだが、(政府が)強制するわけにもいかないし、最終的にはそこまでいってしまう。遡っていくとなかなか転嫁は難しいという話になる。その背景には過当競争みたいなものがある。社会全体で(価格転嫁できる)雰囲気を作っていくことが大事。政府ができることは、雰囲気を作って転嫁しなければお互いにやっていけないということをどれだけ浸透させることができるかということに尽きる。
2024/03/17 NHK総合・東京[日曜討論 日本経済はいま 成長に何が必要か]
一橋大学名誉教授・野口悠紀雄 金利が上がることによって為替レートが円高になっていくことは望ましいこと。これまで過剰な金融緩和を続けた結果、無駄な投資が行われてきた。これによって円安が進行し日本の国際的な地位が下がってきた。これが日本経済が衰退した基本的な原因。これを転換することは望ましいことであり、一刻も早くその転換が行われるべき。
2024/03/17 NHK総合・東京[日曜討論 日本経済はいま 成長に何が必要か]
PwCコンサルティングチーフエコノミスト・片岡剛士 マイナス金利を解除する方向が現状高まっているが、それは時期尚早。日銀が政策転換をするということは国民の皆さんが、ある意味金利を上げても問題がないと多くの人が感じるような状況でなければ難しい。
2024/03/17 NHK総合・東京[日曜討論 日本経済はいま 成長に何が必要か]
経済産業大臣・齋藤健 今、ようやく投資も増えてきたし、物価も上がってきた。賃金を上げることができる状況になってきた。好循環をこの瞬間に政策的にどうやって押していくかという発想で物事を考えていくべき。
2024/03/17 NHK総合・東京[日曜討論 日本経済はいま 成長に何が必要か]
PwCコンサルティングチーフエコノミスト・片岡剛士 物価、株価、設備投資や雇用関係はいずれも改善を示していて30年ぶりの動きであるとみている。30年来の長期停滞からようやく経済が乗り越えつつある。一般の方々の実感がないのは所得の拡大と消費の動きが未だに非常に弱い状況にあるからといえる。
2024/03/17 NHK総合・東京[日曜討論 日本経済はいま 成長に何が必要か]
一橋大学名誉教授・野口悠紀雄 今回の株高については不思議な現象が起きていると考える人も多い。世界では半導体のブームが起きているのは事実だが、それを直ちに日本にあてはめるのには無理がある。むしろ円安の影響が大きかった。今回の株高は実体経済の変化を反映したものではない。
2024/03/17 NHK総合・東京[日曜討論 日本経済はいま 成長に何が必要か]
立教大学教授・首藤若菜 日本経済が転換点にあるとはまだ言い切れない。景気の実感のない方が8割を超えている。確かに去年と今年は賃上げが進んでいる。日本経済自体も過去30年にわたり株主の配当額が増えたが、人件費の上昇はわずか1.4倍。企業の内部留保はこの15年ほどで2倍に増えている。企業の稼ぐ力はそれなりに上がってきているが、その利益の配分が歪められているということ。
2024/03/17 NHK総合・東京[日曜討論 日本経済はいま 成長に何が必要か]
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