【あの一言】
反転攻勢1か月・プーチン体制は・国際社会は
防衛研究所研究幹事・兵頭慎治 ロシアもウクライナも戦況優先。自国にとって有利な戦況が形成されない限り停戦には応じられない。CIAがウクライナを極秘訪問した際にウクライナが年末までに停戦交渉する計画を明らかにしたが、東部、南部の大規模な奪還ができたことが前提条件。ゼレンスキー大統領はロシアの完全撤収と言っているがクリミア半島については除外しているようにもみえる。
2023/07/09 NHK総合・東京[日曜討論]
京都大学大学院教授・中西寛 今回、バイデン政権がクラスター爆弾の供与を決めたことで欧州の一部の国からはこの方針に対する批判も出ていて、大枠としては結束は崩さないとみられるが、昨年の6月ほどNATO首脳会議がうまくまとまるとはいかない不透明な状況になってきた。
2023/07/09 NHK総合・東京[日曜討論]
京都大学大学院教授・中西寛 岸田総理は昨年のNATO会合にも出たが、これは歴史的に非常に大きなことだった。今年も出るが、昨年の場合はNATOが新しい戦略概念を採択するにあたり、アジア太平洋の問題、とりわけ中国についても西側が示す価値についてのある種の対抗勢力であるとの位置づけで、欧州情勢と東アジア情勢を結びつける役割を果たした。しかしここにきてNATOが細目については必ずしも一致しているわけでないことが表面化した。例えばフランスはNATOの連絡事務所を東京に設置することに明確に反対している。岸田政権としてはNATOとの結束を示すものとしてこれを作りたかったがそれはかなり難しくなった。
2023/07/09 NHK総合・東京[日曜討論]
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