【あの一言】
旧ソビエト・低下するロシアの影響力
安間英夫解説委員 プーチン大統領はウクライナ侵攻後も折に触れて旧ソビエトの結束を訴えている。しかし、現状を見てみるとロシアが従わせることができるのはベラルーシだけでこれまで、結び付きの強かった国々との間でも広がった溝を隠すことはできず面従腹背の傾向が表れている。ウクライナに侵攻したロシアの姿勢に同じ旧ソビエトだった国々は警戒心を拭い去ることはできない。特徴的なのは各国がロシアとの関係を断ち切ることはできないことを理解しプーチン大統領に反ロシアと受け止められないよう慎重に行動していることだ。プーチン大統領もこうした現状に不満を強めていると見られるが、各国の信用を回復していくのは容易ではない。
2023/06/07 NHK総合・東京[時論公論]
|