【あの一言】
20年前から“待ったなし”の少子化・最重要政策に“少子化対策”財源は
ニュース解説・堤伸輔 社会保険にしろ、事業主拠出金にしろ、政府が決めれば上げることができる。それは選挙の時に公約として掲げられて政党が戦ったものでもなく、実際には毎年のように改定されて上げられている。上げられる方からすればステルスに上げられているようにしか思えない。そういう意味でまさしく隠れ増税と言える。こういう形で切り抜けようとするのは姑息なやり方に見える。
2023/01/23 BS-TBS[報道1930]
明治大学大学院教授・田中秀明 日本の社会保障で最も大きな問題は社会保険にある。保険料は高所得者ほど負担割合が低く、低所得者ほど負担が大きく逆進的になっている。なぜそうなってきたのかと言えば、政治が所得税増税や消費増税を嫌ってきたから。「子どもというのは国民全体で育てましょう」と言っている横で、より大きな負担を低所得者にさせている。保険で子ども対策をやるのは反対。
2023/01/23 BS-TBS[報道1930]
自民党政調副会長・鈴木馨祐 先進国の中で少子化対策とか、子どもの教育に向けている予算が日本ほど低い国はない。高齢者に対する社会保障の割合が極めて高い。それがある意味、少子化の予算不足につながっている。そういう予算の組み換え、優先順位を変えるということをする必要があるのではないかという議論がある。その一方で負担の議論はなかなかできないので、これまでの福祉に少子化対策を乗っけるという議論もあった。そのどっちでいくのかというのを我々は考えなくてはならないが、個人的には予算の優先順位を変えるよう転換していくべきだと思っている。
2023/01/23 BS-TBS[報道1930]
立憲民主党代表代行・逢坂誠二 社会保険料から転用するというのは相当、無理筋で日本では30年間賃金が上がっていない。社会保険を納める人の懐も十分ではない。それにも関わらず、さらに負担を増やすというのは相当筋が悪いと考える。事業主拠出金(外形標準)からの転用も業績のよい企業はよいが、そうではない企業もたくさんある。そうなってしまうと苦しい企業ほど大変になってくる。ちゃんとした税の議論は避けて通れない。
2023/01/23 BS-TBS[報道1930]
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