【あの一言】
人材育成の壁か・明治以来のキャリア制度
京都大学大学院教授・中西寛 明治時代に日本は促成栽培で西欧の様々な文物を日本化できる人材を養成した。東京帝国大学(東大)はまさにそのために作られた大学。ここの法学部は官僚を養成するという明白な目的があった。このシステムは19世紀には非常に機能し、昭和の時代に至るまでかなり優秀な人材を提供することができたが、今は高度な専門性が求められている時代であり、大学院で修士とか博士の取得が求められている。一方、外務省を含めた国家公務員、日本の企業社会全体が大学生をジェネラリストとして育てていくことが組織のエリートになっていくという明治時代の人事制度から抜け切れていない。
2022/12/20 BS-TBS[報道1930]
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