【あの一言】
日曜討論“1ドル=150円” 歴史的円安で日本経済は
BNPパリバ証券チーフエコノミスト・河野龍太郎 そもそも円安を生かすという問題設定自体が本末転倒。財政政策にしても金融緩和にしても、金融緩和がもたらす円安にしてもペインキラー(痛み止め)に過ぎない。ペインキラーの影響で弊害が出てきたということであれば、医者はペインキラーの処方を減らすのが当然。円安の原因を検討すべきであり、円安を生かした取り組みというのは本末転倒。
2022/10/30 NHK総合・東京[日曜討論]
PwCコンサルティングチーフエコノミスト・片岡剛士 物価目標は達成されておらず、日銀の今の政策スタンスは正しい。いろいろな改革が日本経済に必要だが、なぜそれができていなかったのかと言えば、結果的にデフレの状態で企業も動けなかったから。それを治すべく安倍政権下で財政金融政策、成長戦略のパッケージを作り、それによって改革ができるような環境づくりをやっていこうという話になっている。そこが1丁目1番地。
2022/10/30 NHK総合・東京[日曜討論]
PwCコンサルティングチーフエコノミスト・片岡剛士 円安というのは海外からみれば日本の製品が割安という話。日本のいいモノが割安で買える。こうした流れがどんどん進んでいけば国内で価格を転嫁するひとつのきっかけにもなり、賃上げみたいな話にもつながっていく。今、起きている日本の円安という事象は世界的な物価上昇と比べるとマイルドであり、そこの価格差というのをある意味円安を通じて海外の物価動向に近づけていくという試み。
2022/10/30 NHK総合・東京[日曜討論]
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