【あの一言】
台湾“半導体”めぐり火花
松原キャスター 驚いたのは台湾側の半導体への投資額が約16兆円ということ。今でも世界最先端なのにさらにものすごい投資を行っている。台湾を有事の時にも世界が見捨てることができないようにしようというぐらいの気持ちにも見える。
2022/06/09 BS-TBS[報道1930]
中国国際経済交流センター・陳文玲チーフエコノミスト(ブルームバーグ) 米国や西側が対ロシア制裁のように中国に対して破壊的制裁を発動するなら、我々は台湾を取り戻さなければならない、特にサプライチェーンの再構築で「TSMC」を手中に収めなければならない。
2022/06/09 BS-TBS[報道1930]
番組アナウンサー 米国は、半導体サプライチェーン構築のために、日本、米国、韓国、台湾との半導体同盟「チップ4」を提案している。日本、米国、韓国、台湾の半導体生産能力のシェアで世界の70%にのぼる。その中でも今、台湾では、最先端の半導体工場の建設ラッシュとなっている。台湾「TSMC」など4企業が台湾全土に20の新工場を建設中、または完成させたばかりで投資額は約16兆円に及ぶ。台湾「TSMC」は、米国・アリゾナ州にも1兆円規模の新工場を建設中。
2022/06/09 BS-TBS[報道1930]
ニュース解説・堤伸輔 半導体が台湾の命運を握っているのは確か。昨年台湾はものすごい水不足に陥ったが、台湾政府はその不足する水を「TSMC」に優先的に配分したことからもわかるように命綱であると思っている。仮に中国が武力で台湾を取ったとしてもサプライチェーンの再構築は難しい。「TSMC」をはじめ台湾は半導体製造には強いが、半導体の特許を持っているわけでもない上、そもそもデザイン力があるわけでもない。欧米の設計やデザインしたものを委託を受けて製造している。最先端のものを作れるといっても設計・デザイン・基本的な考え方が台湾企業にあるとはいえない。中国に言われて特許権を無視して作ることは台湾の企業にはできない。中国がこうした暴力的なやり方で「TSMC」を手中に収めたとしても半導体のサプライチェーンを中国が持つことにはまったくならない。
2022/06/09 BS-TBS[報道1930]
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