【あの一言】
米国・直接軍事介入は?「ロシアを弱体化」米国の狙い
ワシントン支局長・布施哲(フリップ) 米国の最大の戦略的優先課題は中国。2020年代終わりに台湾有事で中国と対決することを想定している。中国とロシアが連携する芽を今から摘んでおきたい。
2022/05/09 テレビ朝日[羽鳥慎一モーニングショー]
玉川徹 米国が意図してこの状況を作っていったのかはわからない。結果として今の状況は米国にとっては非常にいい状況になっている。米国は武器の支援をしているだけで一切戦っていない。結果的に米国人は1人も死なない。ロシアはどんどん弱体化している。NATOは結束したし、米国製の武器はこれからも売れていく。中ロのロがどんどんダメになっていく。NATO諸国のGDPを合わせるとロシアの20倍もある。米国だけで10倍以上ある。この消耗戦をどんどん続けていくとは米国にとってはそれほど損なことにはならない。
2022/05/09 テレビ朝日[羽鳥慎一モーニングショー]
防衛省・防衛研究所・高橋杉雄 大戦争を抑止するということでいうと、米国が関わるのが遅すぎて成功していないケースが多い。例えば朝鮮戦争の前に米国は、千島から日本・沖縄・フィリピンまでを「アチソンライン」と呼び、我々の防衛ラインだと言った。ここに朝鮮半島が外れていた。これを見た当時の金日成主席は朝鮮戦争を仕掛けた。仕掛けられた段階で米国はまずいと思い、(朝鮮戦争に)介入していった。似たようなことは湾岸戦争の時にもあった。1990年の夏にイラクがクウェートに侵攻したのが湾岸戦争の発端だったが、イラクが米国にクウェート侵攻のお伺いを立て時に、米国ははっきりしたメッセージを返さなかった結果、イラクはクウェートに侵攻してしまった。米国には他国を戦禍にまみれさせないという意識はあるが、細かい部分に雑な部分があり、そこで抑止に失敗しているというケースがある。
2022/05/09 テレビ朝日[羽鳥慎一モーニングショー]
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