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スペシャル あの一言
2024年05月05日(日)
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【あの一言】
ロシア・軍事作戦・第2段階・モルドバ侵攻かプーチンの狙いは
防衛省・防衛研究所・高橋杉雄
国際社会にはいろいろな建前と現実がある。最も重要な建前というのは主権の平等。国連はあくまでも国際組織であって、超国家的な権威でも権力でもない。国際社会における最強の権力と権威というのは主権国家。主権国家はモルドバだろうがロシアだろうが、主権というのは同じで平等。その建前というのは大事で、それが力によって踏みにじられてはならないというのが建前の世界。同時にきれい事では済まない世界もあり、力に差があるのであればそのバランスをとらないと主権が守れないという現実もある。全ての国が自分の努力だけでそれができるわけではないので、軍事同盟というのが存在する。どこの国も自国の主権を守るための選択をする権利がある。軍拡をする選択もあれば、同盟に入るという選択もある。あるいは長い物には巻かれるという選択もあるだろう。それはその国の選択として行われるべきもので、外から無理強いされるものではない。
2022/04/25 テレビ朝日[羽鳥慎一モーニングショー]

防衛省・防衛研究所・高橋杉雄
20年前の東アジア、中国・台湾・韓国・日本の中で国防費を比べるとちょうど2000年ぐらいは日本の国防費は38%だった。それが今は17%ぐらいになっている。相対的には日本の防衛費というのは20年前の半分になってしまった。国内の予算を見るとコロナ前の社会保障費と防衛費の値段を比べると6:1で、コロナ後で比べてみると8:1。公共事業費と比べると2:1。日本というのはいろんなリスクを抱えている国で、財政破綻リスク・社会保障・公共インフラの老朽化・地方の疲弊・安全保障のリスクもある。これらのリスクを全部考えてどれだけの資源を国防や防衛に費やすことができるのかが導き出される。防衛費だけの問題を議論していても答えは出ない。全部を見るのは政治の役割となる。
2022/04/25 テレビ朝日[羽鳥慎一モーニングショー]

ニューヨーク州弁護士・山口真由
モルドバは親欧州派の政権に代わったことは確かだが、1度もNATOに入りたいと言ったことはないし、CIS(独立国家共同体)を抜けたいとも言っていない。ロシアに対してそれなりに気を遣っているにも関わらず、それでもロシアはモルドバを侵略しに行くと言っている。そうなるとスーパーパワーの挟間に生きるウクライナのようなミドル国やモルドバのような小国は今後、どういう立ち回りをしていけばいいのかということが議論になってくる。日本でも他国をいたずらに刺激すべきではないという立場や、防衛予算はGDPの2%まであげるべきだという意見があり、場合によっては憲法改正や核シェアリングにも立ち入るべきだという2つの論調が出てきている。スーパーパワーが他国をあまりにも不条理に侵略していった場合、日本のような核を持たない国というのはどういうふうにすれば今後、国を守れるのかということが日本国内の議論にも反映されてくる可能性がある。
2022/04/25 テレビ朝日[羽鳥慎一モーニングショー]

防衛省・防衛研究所・高橋杉雄
ロシアがウクライナにドンバスで勝てない限り、モルドバ共和国に手を出すことはない。ただ、ドンバスで勝てれば当然モルドバへの侵攻といったものも視野に入ってくる。
2022/04/25 テレビ朝日[羽鳥慎一モーニングショー]

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