【あの一言】
<ウクライナ危機・揺らぐ世界秩序>急激な円安…暮らしを直撃
一橋大学名誉教授・野口悠紀雄 これまで多くの人が円安のことを日本の国益だというふうに誤って考えてきた。円安になると企業の利益が一時的に上がるが、ここにトリックがあり、実は輸入価格も上がるが、原材料価格で上がった分については消費者に転嫁していた。労働者の賃金も円安になっても上げてこなかった。消費者と労働者の犠牲によって企業の利益が一時的に上がっていた。長期的に日本経済をここまで貧しくしてしまった基本的な理由は円安といえる。
2022/04/05 BSテレ東[日経ニュースプラス9]
|