【あの一言】
韓国「尿素水」問題の本質
ジャーナリスト・元日本経済新聞編集委員・鈴置高史 経済物資で戦うという戦争はとっくに始まっている。そもそも東西冷戦の時も経済圏は2つに分かれていた。あの時はココムというのがあり、共産圏にモノを売ってはいけないことになっていた。お互いに違う経済圏で生きてきた。しかしソ連が崩壊し、中国がWTOに入ってきてから、いつの間にか、みんなが世界はひとつだと思い込むようになっていた。戦いが激しくなるとやはり間についたてが必要だという話になった。今、それが始まっているのに、まだ日本人は気が付いていない。
2021/11/18 BSフジ[プライムニュース]
愛知淑徳大学教授・真田幸光 中国はいざとなったら鎖国できる国造りを始めている。韓国でも尿素水は作っていたが、サプライチェーン問題をあまり考えずにそのときの経済合理性で中国に任せてしまった。韓国と中国の信頼関係が一定程度あるということを前提にして動いていたはずだが急に裏切られた。いま中国に寄っていくことへの怖さを感じ始めていて、やっぱり米国、日本と組んだほうが良いのではという声がビジネス界で強まりつつある。
2021/11/18 BSフジ[プライムニュース]
ジャーナリスト・元日本経済新聞編集委員・鈴置高史 環球時報が、韓国の尿素水問題が起きたときに高らかに「どうだ、中国をいじめたらこういうことになるぞ」と書いている。ところが最近論調が変わった。それはG20でバイデン大統領が自分達だけでサプライチェーンを作ると言ったから。中国としては下手にいばって皆に対抗策を取られては困るので、急に軟化してみせたが、それはポーズであり、皆に対抗策を作らせないようにしてだんだん支配を続けていく作戦は明らか。
2021/11/18 BSフジ[プライムニュース]
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