【あの一言】
全国で変異株9割超に・“新局面”ワクチン有効性は
大阪大学大学院臨床遺伝子治療学寄付講座教授・森下竜一 変異株でも中和抗体ができる割合は実はあまり変わらない。問題は中和活性の方。中和抗体というのは中和をする抗体。これは多少変異があっても全体を認識するので、できてくる。ところが今回の変異株E-484Kというのは中和抗体と結合する部分の変異があり、抗体はできていてもこれまでと同じようにはまり込めない。つまり中和する力が弱くなっている。英国型、ブラジル型に関してはあまり変わらないが、南アフリカ型は中和活性がファイザー社のもので半分くらい落ちるという報告が出ている。ただし半分落ちたとしても効果が全くないわけではない。中和抗体の量が倍あれば半分に落ちても現状ではなんとか効くのではないかと言われている。アストラゼネカ社のようにもともと若干弱いものだとアフリカ型では効果が落ちてしまう。
2021/05/18 BSフジ[プライムニュース]
|