【あの一言】
<ニュースの本質に向き合う“時事論考”>“中国に対抗”バイデン政権・半導体で韓国に協力要請
国際ジャーナリスト・春名幹男 米国にとっては労働者のための製造業の工場がほとんど海外に行ってしまっている。半導体と同じぐらい重要なリチウム電池の工場が米国にはひとつもない。バイデン大統領はインフラのサプライチェーンを充実させないと来年の中間選挙には勝てないと思っている。
2021/05/16 BS朝日[BS朝日 日曜スクープ]
朝日新聞前ソウル支局長・牧野愛博 米国にとってみればファーウェイを外し、5Gのクリーンネットワークを作るためにはサムスンにもサプライチェーンに参加してほしいし、韓国にとってもそれは大歓迎。一方で中国は韓国にとっての重要な貿易相手国であるので、中国なしで韓国の商売は成り立たない。最近も韓国が高高度ミサイルシステムの配備を認めた途端に中国人観光客が激減したり、中国に進出したロッテグループが経済的なハラスメントを受けたり、そういう傷跡が生々しく残っており、韓国が中国からのサプライチェーンから離脱することは考えられない。米国が求めるインド太平洋戦略に参加することにも韓国は慎重。韓国はこれから場面、場面で右往左往することも予想される。
2021/05/16 BS朝日[BS朝日 日曜スクープ]
国際ジャーナリスト・春名幹男 サムスンに対して米国に工場を作ってほしいということ。来年に中間選挙を控えるバイデン政権にとってはこの問題は最重要課題。中間選挙で負けてしまうとバイデン大統領は年齢のこともあるので、レームダックのようになっていく。ここはしゃかりきになって予算を作り勝たないといけない。コロナ対策で1.9兆ドル、インフラの再建のために2.3兆ドル、家族の充実のために1.8兆ドル。全部で6兆ドル、日本円で648兆円もかけてやる。
2021/05/16 BS朝日[BS朝日 日曜スクープ]
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