【あの一言】
菅首相・五輪開催へ意欲・前統合幕僚長が政権批判
法政大学前総長・名誉会長・田中優子 米国をはじめ各国は、この20年ぐらいの間でワクチンの開発を基礎研究からやっている。日本はワクチンを安全保障の問題とは捉えずに、ワクチンの開発をしてこなかったし、危機管理の問題とも捉えてこなかった。ワクチンをただのお金儲けの手段だと考えていた。今の政府は危機感が非常に低く、楽天的で今の状況を引き起こしている。懸念されるのは例えば原発事故に対するものであるとか、自然エネルギーの研究・開発をやってこなかったこととか、食料自給率の問題とか、いろんなところにこうした危機感の薄さが表れてきている。これからの日本は危機管理をどうするのか、軍事的な安全保障だけを見るのではなく、国全体の安全保障をどうしていくのかという非常に大きな課題を抱えている。
2021/05/16 TBSテレビ[サンデーモーニング]
河野克俊前統合幕僚長(12日・日本記者クラブの会見) 一連の政府の対応について政府側にいた人間としてあまり言いたくはないが、危機管理として失敗している。ワクチン接種率が五輪を開催する国が先進国で最下位、クーデターでごたごたしているミャンマーと同レベル。これでワクチンが順調に成功している、あるいは危機管理として真っ当に進んでいるようには到底思えない。
2021/05/16 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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