【あの一言】
変異株拡大のインド支援で綱引き
東京都立大学教授・詫摩佳代 COVAXが供給するワクチンの8割くらいがインドで作られたアストラゼネカ製のワクチンだったので、これがそもそも輸出できなくなってしまったので、供給のスケジュールがかなりずれてしまった。元々、中国とインドというのはかなり有力なジェネリックの市場であり製造国でもある。製薬、ワクチン製造においてもライバル関係にあった。インドがこういう状況になり中国が手をさしのべている。さらにインドから供給予定だったネパールやバングラディシュは供給してもらえなくなり、そこに中国が入っていき、新たに契約を結んでいる。
2021/04/29 BS-TBS[報道1930]
堤伸輔 インドは薬の生産大国で例えば日本の製薬メーカーが新しい薬を作った時もインドの特許を押さえておかないとインドが勝手に薬を作ってしまうぐらい世界の製薬の先進国となっている。そのインドにある世界最大のワクチン製造メーカーは月に1億回分のアストラゼネカワクチンを作ることができていたが、インドでこれだけ感染が広まると国内に回さなければならなくなる。もうひとつは米国の国防生産法というのがあったために米国は原材料を輸出できなくはないが、非常に面倒な手続きがある。この2つの理由でインドのワクチンが外に出せなくなってしまった。そこをこれから米国が助けるのか、中国が助けるのか。現物の支給争いのようなことになっていく。
2021/04/29 BS-TBS[報道1930]
松原キャスター インドというのは薬の製造大国と言われ、例えば世界のジェネリック医薬品の半分ぐらいを作っている。製造能力はあるが、COVAXという途上国にワクチンを送る世界的枠組みのワクチン製造にインドがかなり関わっているが、感染が拡大していることでいろいろな予定がずれてしまっている。
2021/04/29 BS-TBS[報道1930]
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