【あの一言】
米国政権移行の混乱が招く中東の危機
出川展恒解説委員 バイデン氏は新政権の発足前から数多くの重い課題を背負わされた格好。トランプ政権がイスラエルによる入植活動を容認したことで(イランとの)和平交渉再開への大きな障害になることが懸念される。トランプ大統領がみずからの政権のレガシーを残そうと既成事実を積み重ねる駆け込み外交は政権交代の間際まで続く可能性があり、仮に、イラン側が挑発に乗って過剰反応した場合、大きな衝突に発展するおそれもあり核合意の崩壊を願う国にとっては願ったりかなったりの状態となっている。
2020/12/01 NHK総合[時論公論]
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