【あの一言】
ワクチン「有力3種」仕組みは・どれを打つ?
羽鳥キャスター ファイザー、モデルナはメッセンジャーRNAというワクチン、アストラゼネカはウイルスベクターというワクチンを使っている。これを投与して細胞に感染させ、スパイクを作成し免疫反応を促すというもの。ざっくり言えばこの2つにはウイルスを使うのか使わないのかという違いがある。メッセンジャーRNAというのはウイルスにあるスパイクと呼ばれるトゲトゲがあるが、このスパイクを作る遺伝子を解析し、人工合成する。これを体内に入れるために脂質コーティングして投与する。すると細胞内でスパイクが複製され、免疫が形を記憶して敵がきたら反応するというもの。ウイルスベクターはヒトに対して病原性のないまたは弱毒性の安全なウイルスを運び屋として用意する。この運び屋ウイルスに新型コロナの一部の遺伝子を搭載させる。
2020/12/01 テレビ朝日[羽鳥慎一モーニングショー]
白鴎大学教授・岡田晴恵 トゲトゲは人の細胞に入っていく突起だが、メッセンジャーRNAはここをまず抗体で潰せば感染しないだろうということ。メッセンジャーRNAはスパイクの情報設計図。それを打ち込んで人の体の中の細胞でそのたんぱく質を作らせる。人にとっての異物なので抗体ができ、ウイルスのトケトケが入ってきたとき感染を阻止することになる。ウイルスベクターはアデノウイルスというチンパンジーの風邪のウイルスを毒性を抜いて使っている。そこにスパイクの遺伝子を入れ、人に打ち込んでアデノウイルスに感染させる。するとトゲトゲのウイルスのたんぱく質が合成されて、それを細胞の表面に出してくれる。だから抗体もできるし、キラーT細胞という細胞性免疫も誘導できる。
2020/12/01 テレビ朝日[羽鳥慎一モーニングショー]
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