【あの一言】
特集・感染爆発どこまで
キングスカレッジロンドン教授・渋谷健司 できるだけ検査、隔離、追跡の体制を上げて早期に抑え込まないと、今のような形で中途半端にやっていると社会を傷めることにつながる。
2020/07/25 BSジャパン[日経プラス10サタデー]
医療ガバナンス研究所理事長・上昌広 このウイルスの特徴は無症状の方が多く、その方たちが周囲にうつすということ。第一波の経験で海外では無症状の方にどんどん検査をしている。米国のプロスポーツなどは毎日選手を検査している。大学などは週に2回。ところが日本の場合はつい先日、厚生労働省の専門家会議が無症状者をやる必要はないとした。この中には病院の医師や看護師、ホームレスのような社会的弱者も含まれる。そういう方々のケアを専門家会議自身がいらないと言っている。(こうしたことを言っているのは)世界で知る限り日本だけ。この辺は早急に変えないとロックダウンや緊急事態宣言などの荒療治をしない限り、抑えられなくなってくる。日本だけうまくいっているようなやり方は大体こける。「ネイチャー」の今週号に「PCRの爆発的増加」という記事を出しているが、日本は世界のやり方とまるっきり違う方法をやっている。早く方向転換しないと第二波でも同じことを繰り返していく。
2020/07/25 BSジャパン[日経プラス10サタデー]
|