【あの一言】
社会経済活動・新たな段階へ・暮らし・経済をどう再建する
双日総合研究所チーフエコノミスト・吉崎達彦 日本帝国陸海軍はなぜ負けたかと言う組織論の分析が書かれた「失敗の本質」という本を読み返すと、胸に突き刺さる部分がある。日本の組織はとにかく短期決戦志向。今回も短期決戦思考で現場の頑張りでこの難局を乗り越えつつある。多分、コロナは第1波では終わらず、第2波、第3波もある。そうするとおそらく日本は不得手な戦い方を迫られる。短期決戦では済まない。
2020/06/14 NHK総合[日曜討論]
双日総合研究所チーフエコノミスト・吉崎達彦 米国では著名企業が倒産している。新しい産業構造の転換を受けた再編が日本でも起きてくる。企業のトリアージをしなければならないときがくる。それも今後の課題。
2020/06/14 NHK総合[日曜討論]
西村康稔経済再生担当相 OECDも今年はマイナス5%から6%落ちるのではとみている。急回復は見込みにくい。貿易量が相当落ちることを心配している。内需主導で回復していくことが大事だと思う。インバウンドはゼロになると思う。GoToキャンペーンなどで経済を応援していきたい。
2020/06/14 NHK総合[日曜討論]
双日総合研究所チーフエコノミスト・吉崎達彦 岩手県のような感染者ゼロの県があった。そこで一体どういう対策を打ったのか。そういった情報を相互に共有することをやるべき。それをやればものすごい価値があるはず。このままいくと多分、秋に第2波が来てもあれどうだったっけということになる。せめて情報の共有をすべき。もしそこで落ち度があったとしても免責にする。
2020/06/14 NHK総合[日曜討論]
双日総合研究所チーフエコノミスト・吉崎達彦 米国大使館が途中で日本は危ないと告げた。しかしこれはとんでもない話だった。日本みたいに人が死なない国から11万人も死んでいる米国に帰れば、それはものすごいリスクだった。おそらく米国大使館も真面目に考えてそうなったのだろうが、米国からそのぐらいに思われていた日本の信頼のなさというのは重く受け止める必要がある。
2020/06/14 NHK総合[日曜討論]
西村康稔経済再生担当大臣 WHOでやられていた尾身先生や押谷先生など多くの先生の話を聞くと、感染症の基本は人との接触を断つことが基本。連休中、緊急事態宣言の下で、国民が8割の接触を削減してくれた。これが今回、大きな成果が出た原動力だと思う。国民のみなさんの協力の賜物。今回、様々な数理モデル、人工知能も使い、どの程度が効果があったのかということも検証していきたい。ここは人工知能の先生方に検証してもらえればいいのでやっていきたい。これまでの経験のデータは本当に貴重なデータであり、1人の感染者についてどういう感染をして、誰にうつしたのかという記録が残っているはずだが、まだきちんとしたデータになっていないので、この時期に各県と一緒になって整えていきたい。それを分析することで今後来るであろう第2波にしっかりと備えていきたい。
2020/06/14 NHK総合[日曜討論]
済再生担当大臣・西村康稔 東京都では2000床しかない中で1800床が入院患者で埋まってしまったということで、ギリギリのタイミングだった。そういった反省にも立って、もう1度この時期に医療の提供体制を整えている状況。足らなかった部分も事後検証しながら取り組んでいっている。
2020/06/14 NHK総合[日曜討論]
経済再生担当大臣・西村康稔 今回、日本が封じ込めにある程度成功してきたのにはいくつか理由があって、重症者のところに重点的にリソースをかけたこと。PCRの体制もSARSやMERSを経験していない中で十分ではなかったが、全ての人に行えばとても耐え切れなかった。結果としてCTも日本全国に広がって普及し、これで肺炎を検知できた。国民皆保険の質の高い医療を提供できているのも大きな背景としてある。ただ、ある時期からは新規感染者数が増えて、本来医師が必要として認めているにも関わらず、PCR検査を受けるまでに何日もかかってしまった例が出てきた。今やPCR検査は前向きにやっていく場面でもあり、二次感染をどう防ぐかということで検査体制を整えていっている。
2020/06/14 NHK総合[日曜討論]
双日総合研究所チーフエコノミスト・吉崎達彦 (日本経済の現状は)相当悪いことがわかっている。4~6月期は相当悪い数字が出て、これからどんな風に戻ってくるか。前代未聞の実験をやっているわけなのでわからないことが多いが、1つ感じるのは日本がやったロックダウンはユニークな方式だった。強制ではなくて同意に基づくものだった。海外の情勢を見ているとパリのカフェとかは満杯になっていて、強制でやっているロックダウンは解除されると『じゃあ行こうか』ということになる。経済学で言うとペントアップデマンドという、それまで押さえつけていた需要がわっと出てくる。ところが我々はコンセンサスに基づくロックダウンをやっていたので多分戻りは弱い。GoToキャンペーンとかも評判は良くないが、ある程度働きかけをしていかないと戻りが遅くなってしまう。
2020/06/14 NHK総合[日曜討論]
経済再生担当大臣・西村康稔 熱がある方はすぐにかかりつけ医とか病院に行くのではなくて、1本電話をして状況を相談して頂いた上で、コロナの可能性があるということであれば別の動線で入ってもらわなければならない。入院とか手術をする前にPCR検査をやるとか、短時間でわかる抗原キットを使ってやるとの取り組みを加速していきたい。あわせて今の時期に、大きな波がこないように抑え込んでいくつもりだが、仮に大きな第2波がきた時でもしっかり医療提供できるように、重症化しても命を救えるようにしっかりと体制を整えていきたい。
2020/06/14 NHK総合[日曜討論]
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