【あの一言】
新型コロナウイルス・苦境の世界経済・日本再建の道は“ウィズコロナ時代”をどう生き抜く
コロンビア大学・ジョセフスティグリッツ教授 我々は予備の病床のない効率化された医療体制を誇りに思っていた。これを急激な需要の増加が起きるまでは、とても良いことだと捉えていた。しかし我々は準備不足だった。この危機から抜け出すためにも持続可能な経済システムを目指すべきで、経済・健康・気候、次に訪れるどのような危機に対しても復元力があり、十分な準備がされた社会に移行するべき。
2020/05/24 NHK総合[NHKスペシャル]
コロンビア大学教授・伊藤隆敏 米中対立はコロナ危機が起きる前から傾向としてあったが、コロナによって加速された。コロナ危機がある意味において米中の政治的・経済的摩擦に口実を与えてしまった。製造業だけではなく、テクノロジーの開発利用、検索サービス、決済サービス、ビッグデータの構築というところで米中の対立がものすごく激しくなってきた。結果的に米国経済と中国経済のデカップリングが起きてきた。中国は一帯一路という形でどんどん自分の経済圏を広げようという傾向が見られる。これが進んで行くと世界が米中という大きな塊に分かれ、それぞれ自律的なシステムが構築されてしまう危険性がある。最悪の場合、日本は米国と中国のどちらをとるのかということを迫られる。そうならないように日本とヨーロッパ、アジア太平洋といったところをかためて、民主主義と自由貿易の一つの塊第3の局を作るという事が非常に重要になってくる。
2020/05/24 NHK総合[NHKスペシャル]
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