JCCテレビすべて
スペシャル あの一言
2024年05月05日(日)
最新TV速報
【あの一言】
ワクチン開発第三弾・トランプ「年末までに」
医薬基盤研究所センター長・保富康宏
現在、医薬基盤研究所のワクチンは実験用ワクチンの開発の段階にきている。実験用ワクチンはほぼできており、このまま秋口ぐらいには動物実験が終わることを目標にしている。これが終わると臨床試験を検討することになる。ワクチンは種類によって効果や安全性、価格、生産の安定性などが異なる。例えばモデルナ社のワクチンは遺伝子を使っている。これは比較的簡単に製造可能で、価格、生産の安定性という面で非常に優れている。その反面、この種類のワクチンは今まで実用化された例はない。医薬基盤研究所のワクチンは効果が長持ちし副作用も少ない反面、比較的製造が難しく価格が少し高くなる。ニーズに応じて使いわけるということがワクチンではできるので、仮に後発であっても世界各国が様々なワクチンの研究を行っているというのが現状。現在、異例のスピードで特例承認がたくさん行われるために、なかなかいつできるのかは想像できない。
2020/05/10 テレビ朝日[サンデーステーション]

医薬基盤研究所センター長・保富康宏
今、米国で有力視されているのは米国・モデルナ社のワクチンで第三段階まである臨床試験の第一段階を終了し、まもなく第二段階に入る状況。これを考えるとトランプ大統領の発言の意図はよくわからないが一般的に使える実用化という意味ではない。モデルナ社は第二段階の内容を発表していて、およそ600人にワクチンを投与して1年間経過を観察して安全性や有効性を確認するとしている。ワクチンは効果があるかどうかを調べるのが非常に難しい。打った後にウイルスも打つというような動物実験のようなことはできないので、効果があるか確認することができない。効果があるかどうかは実生活の中で時間をかけて確認しなければならない。特に今回の新型コロナウイルスは軽症だとか無症状の人が多く、非常にその効果がわかりづらい。モデルナ社のワクチン開発に携わるNIHの友人が実用化は早くても1年半はかかるだろうとしている。完成しても米国と日本では基準が当然違うので、国内でもう1度審査する必要があり、すぐに日本で使うということも考えにくい。
2020/05/10 テレビ朝日[サンデーステーション]

▲画面のトップへ
ランキング 注目パーソン
シーズンズ フォト 隅田川シーズンズ
シーズンズ フォト 隅田川シーズンズ
シーズンズ フォト 隅田川シーズンズ
シーズンズ フォト 隅田川シーズンズ
シーズンズ フォト 隅田川シーズンズ
シーズンズ フォト 隅田川シーズンズ
シーズンズ フォト 隅田川シーズンズ
シーズンズ フォト 隅田川シーズンズ
人気ランキング