【あの一言】
「逃亡犯条例案」撤回・行政長官の表明にデモは?
立命館大学客員教授・岡本行夫 10月1日までは香港はデモ隊に手を出さないだろう。それが終わった後に武力介入する可能性がある。香港行政府は2014年の雨傘デモを抑え込んだように消耗戦に持ちこんで参加者を次々に刑務所に放り込んで収束を図ろうとするだろう。いずれにしても世界的な問題になってくる。50年間自由な世界を保証するという共同宣言を中国と結んでいるわけだから英国の責任も大きい。
2019/09/08 TBSテレビ[サンデーモーニング]
松原耕二 チベットもかっては自治を約束されていたが、漢民族の支配が強まり抑圧され、自由を奪われていった。香港の人たちにとっては今、抵抗しないと香港が第二のチベットになりかねないという、ある種の切迫感がある。今香港の若者の75%が自分たちを香港人だと思っている。これがもっと進まないようにするのが中国が急いでいる理由のひとつ。台湾の人たちも自分たちを台湾人と考えており、このままであれば中国が提案している一国二制度は受け入れられないと言っている。中国には香港に強く出れば出るほど台湾の気持ちも離れていくというジレンマがある。9月15日に大規模デモが呼び掛けられているが、はたしてどれぐらいの人たちが集まるのかが今後を占う大きなポイントになる。10月1日の中国建国70周年の式典の映像と香港の大規模デモの映像が同時配信されるような事態だけは中国としては避けたい。
2019/09/08 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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