【あの一言】
特集・米中の我慢比べ・どちらが有利?
みずほ総研欧米調査部長・安井明彦 米中の争いはベースシナリオとしては年末年始をめがけて一時休戦に動く可能性がある。ただそれは中国側が一時休戦してもいいと思うかどうかにかかっている。年末年始を超えてしまうとトランプ大統領としても戻りが効かなくなり、より関係が悪くなるリスクは高くなる。年末年始がひとつの目安となる。
2019/08/10 BSジャパン[日経プラス10サタデー]
愛知淑徳大学教授・真田幸光 トランプ大統領は基軸通貨である米ドルという天下の宝刀を抱えている。今のところ米国は情報決済機能を使った情報覇権を握っている。そういう意味ではトランプ大統領は負けるケンカはしていない。中国は一帯一路とAIIBのセット商品で人民元を基軸通貨化させようとしている。中国としてはとにかく時間稼ぎをしたい。時間稼ぎがうまくいくと米中関係がひっくり返る可能性もある。
2019/08/10 BSジャパン[日経プラス10サタデー]
マーケットアナリスト・豊島逸夫 今、金の価格が上がっているが、この理由はドルが国際基軸通貨としての信任を失っているから。金はドルの代替通貨として買われる。マーケットは今後リージョナルな地域基軸通貨が主流になるとみている。欧州はユーロ、米国は米ドル。問題はアジアで10年20年タームで見て円なのか人民元なのかというところ。
2019/08/10 BSジャパン[日経プラス10サタデー]
みずほ総研欧米調査部長・安井明彦 米中の摩擦がエスカレートしている印象がある。トランプ大統領としては、選挙も近づいてきたし強い姿勢を示したい。国内ではFRBも利下げをしているし、財政的にも議会が拡張財政をやるぞと決めている。もう一歩、足を踏み出してみたものの、中国がまったく寄ってこないのでもう1回強く出た。戻るきっかけがお互いになくなっている。
2019/08/10 BSジャパン[日経プラス10サタデー]
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