【あの一言】
米中のどちらに有利なのか?
拓殖大学海外事情研究所教授・富坂聰 共産党を叩き潰すという議論が米国にあるのは中国もよく知っている。その議論というのは米中が別々のところにあって戦っているという設定だが、貿易構造を見ても中国で稼いでいるのは54%が外資。その多くは米国企業。米国は国内の停滞を外のエンジンで賄うために中国を利用してきており非常に結びつきが深い。グローバルサプライチェーンの最終工程が中国にあり、米国が蓋を閉めたことによって日本企業の業績はがたがたになり始めている。米国が共産党政権を潰したいと関税で攻撃するとそこに乗って輸出している日本、韓国、台湾も一緒にボロボロになる。5Gをとられては覇権を取られるということでファーウェイをピンポイントで攻撃することはまだ理解できるが、大雑把に斧を振り下ろすことによって無数に関係のない人まで死んでしまう。
2019/06/03 BSフジ[プライムニュース]
みずほ総合研究所欧米調査部長・安井明彦 米国はここまではそれほど影響は出ていなかったが影響は着実に出てきている。さらに米国は関税を引き上げるつもりでいるので、これからはレベルが違ってくる。メキシコともやっていて不透明さが高まっている。米中の損得という次元を超えたところに行ってしまうリスクが高まってきている。
2019/06/03 BSフジ[プライムニュース]
産経新聞ワシントン駐在客員特派員・古森義久 今の米国は中国とのズブズブになった関係を清算したい。出血が少なくてもできるんだという計算をしている。
2019/06/03 BSフジ[プライムニュース]
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