【あの一言】
先の見えない米中貿易戦争・日本企業への影響は?
法政大学総長・田中優子 ファーウェイの問題というのは新しい情報技術社会というのがいい面も悪い面も含めて世界中に到来することを意味している。そこにはビッグデータや、人権の問題も含め、ものすごくたくさんの問題があり、大国はこういう問題をどういうルールでいい状態にもっていくのかということを協力して解決していかないといけない時。米中貿易戦争などやっている場合ではない。
2019/05/19 TBSテレビ[サンデーモーニング]
立命館大学客員教授・岡本行夫 今、米国がやっていることは一時的なものやトランプ大統領の感情のなせる業ではなく、昨年8月から非常に戦略的にやっていること。明らかに中国の技術の今までの盗み出しを阻止するためにかなり行政府に権限を与えている。背後にいるのはUSTRのような貿易当局ではなく、NSCとかFBI、CIAのような安全保障の人たちで、これからもこの流れはずっと続いていく。
2019/05/19 TBSテレビ[サンデーモーニング]
BS-TBS「報道1930」キャスター編集長・松原耕ニ 習近平国家主席としては自分の政権基盤を守るためにも、安易な妥協はできない。しかも構造的な部分で妥協すると中国は中国でなくなってしまうかもしれない。では米国が妥協するかといえば、拳をあげた以上なかなか降ろしづらい。ナバロやライトハイザーなど筋金入りの強硬派とトランプ大統領は考えていることがおそらく微妙に違う。強硬派は今、中国を叩くことが米国の国益になると考えている。長期的にこの問題が続くことは間違いないが一方で、トランプ大統領は再選ありきなので株価に影響したり、選挙民から不満が出れば、矛を収めようとし始めるだろう。そのあたりを中国はじっと見ている。
2019/05/19 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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