【あの一言】
<徹底解説・ニュースの焦点>米朝首脳会談“物別れ”
共同通信社特別編集委員・杉田弘毅 ニョンビョンの核施設は30年前から北朝鮮の核施設として明らかだった。今、北朝鮮は20個も60個も核兵器を持っている。ニョンビョンの核施設廃棄だけでは北朝鮮は非核化をする意思がないということを証明しているにすぎず、それは米国としては到底受け入れられない。
2019/03/03 BS朝日[BS朝日 日曜スクープ]
元駐韓大使・武藤正敏 金正恩委員長は戦って今の権力を勝ち取った人ではない。生まれながらにして権力をもらったような人物であり、すべてが自分の思うとおりにいく環境にあった。そういう人がこれだけおだてられれば、それは読み違いもするだろう。
2019/03/03 BS朝日[BS朝日 日曜スクープ]
南山大学教授・平岩俊司 金正恩委員長は新年の辞の中で「完全非核化は我々の目標だ」ということは言いはするものの、「造らないし、実験しないし、使わないし、拡散しない」とも言っている。最後の2つは既に持っている核兵器を前提にした話であり、ここを差し出すのかどうかという部分が米国との交渉で重要な部分だが、そこに敢えて触れずに今後はやらないという形で北朝鮮は話を進めようとしている。
2019/03/03 BS朝日[BS朝日 日曜スクープ]
テレビ朝日コメンテーター・川村晃司 実務者がこれでいけると提言したのか、金正恩委員長がそのように判断したのかは不明だが、ニョンビョンをカードにしてほぼ全面的な制裁解除ということで見合うと北朝鮮側は判断した。ある程度欲がふくらんだことだけは事実。それだけの価値はニョンビョンにはない。
2019/03/03 BS朝日[BS朝日 日曜スクープ]
共同通信社特別編集委員・杉田弘毅 実務協議の段階でニョンビョン以外の設備のことはぶつけていたが、北朝鮮側は拒否していた。ハノイでのトップ会談の時になぜトランプ大統領がここまで言ったのかと言えば、ここで本当に金正恩委員長に非核化の意思があるのか、本気なのかどうかをぶつけて確かめようとしたと考えられる。その反応を見て次の手を考えようとした。直接会ってカードを出しその反応を見て次の手に進むトランプ流のやり方。
2019/03/03 BS朝日[BS朝日 日曜スクープ]
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