JCCテレビすべて
スペシャル あの一言
2024年05月03日(金)
最新TV速報
【あの一言】
<寺島実郎の「未来先見塾」~週刊寺島文庫~>日本の金融政策が世界に及ぼす影響
寺島実郎
日本は政治的意図もあるので政策を変えていないというところで頑張っているが、金融政策の実態はステルス作戦で静かに収束させていっている部分もある。そのことがどのようなインパクトを世界に与えるのかという論点が今後非常に重要になってくる。日銀の政策に関していえば、中央銀行自身がETF買いで株式市場にダイレクトに金を突っ込んできて年金基金までも注入して株価を上げることが、日本の政策の大きな特色になってしまっていて、ある面で非常に歪んでいる。その歪みが正された時がきっかけになるなどということが世界ではささやかれている。
2018/11/02 BS11[報道ライブ インサイドOUT]

寺島実郎
金が余っていると言ったじゃぶじゃぶの一つの大きなエンジンの1つが日本になっている。日本だけが異様な異次元金融緩和の中を突き進んできている。フィナンシャルタイムズが秋口ごろから「ジャパンリスク」ということをしきりに言い始めている。今、日本が金をじゃぶじゃぶにしていることは米国にとっては好都合でドル高とダウの上昇に追い風となっている。それが皮肉にも米国経済を支える大きなエンジンになっている。7月末に日銀がそろそろ日本も金融政策の正常化に入るのかと思っていたら、当面、政治的な意図で緩和基調を続けるということになった。もし日銀が政策変更に舵を切ればそのことがきっかけになって話が変わってくるとして血相を変え始めている人も出てきている。それがジャパンリスク。
2018/11/02 BS11[報道ライブ インサイドOUT]

法政大学大学院・真壁昭夫教授
日銀はおととしまで80兆円の札を刷りそれを供給していた。その一部が海外に流れたり、おそらく去年は60兆円、今年は40兆円前後になるだろう。今まで80兆円にお金を刷って供給していたものが、2年間に半分になっている。日本で発行されるお金の量が減るので、それが海外に流れる量も当然減る。そうなれば影響も出てくる。日本人よりもヨーロッパ人の方が日本の金融政策についてセンシティブ。市場は、間違ったことをずっと続けない。間違ったことがあって、それが続かない状況になった時、マーケットは暴力的にそれを是正する。
2018/11/02 BS11[報道ライブ インサイドOUT]

▲画面のトップへ
ランキング 注目パーソン
シーズンズ フォト 隅田川シーズンズ
シーズンズ フォト 隅田川シーズンズ
シーズンズ フォト 隅田川シーズンズ
シーズンズ フォト 隅田川シーズンズ
シーズンズ フォト 隅田川シーズンズ
シーズンズ フォト 隅田川シーズンズ
シーズンズ フォト 隅田川シーズンズ
シーズンズ フォト 隅田川シーズンズ
人気ランキング