【あの一言】
中止一転・会談へ加速?米朝関係水面下で何が…
ジャーナリスト・後藤謙次 北朝鮮と米国の戦略が異なっている。北朝鮮は入口戦略で様々な条件を入口でとって交渉に入っていく。一方トランプ大統領は出口戦略で、出口をどうするのかということを迫って北朝鮮から非核化の言質をとるという方法。今回の揺さぶりはいかにもトランプらしく、揺さぶった上で交渉に入るというやり方。気が付いたら一往復すでにしている。設定から中止になり、また設定しようとしている。一往復してみたら今度はトランプが主導権を握っていた。その間に米国が得たものは3人の人質の解放とプンゲリ核実験場の爆破だったが、北朝鮮はまだ何も得ていない。
2018/05/27 テレビ朝日[サンデーステーション]
山下達也記者 ワシントンでは北朝鮮のお株を奪うトランプ大統領の瀬戸際戦術を評価する声も出ている。中止というのはあくまでも脅しで、会談を行って歴史に名前を残したいという思いもトランプ大統領は鮮明にしている。会談の中止で一転して腰が低くなった北朝鮮だが、今後の事前協議で完全な非核化の時期など具体的な譲歩を見せてくれば予定通りの会談に進むとみられる。見せなければトランプ大統領がまたハードルを吊り上げて会談中止の脅しをかけてくる可能性もある。今はトランプ大統領が主導権を握っており、まだ一波乱ありそう。
2018/05/27 テレビ朝日[サンデーステーション]
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