【あの一言】
金融緩和5年・米中貿易摩擦・どうなる日本経済
経済財政諮問会議議員・高橋進 アベノミクスと言った時には金融政策のことだけではなくて、経済再生も入っている。安倍政権はデフレ脱却と経済再生と言ってきた。経済再生の面でどうかということを問われる。まだ根強い将来不安がある。少子高齢化に伴う社会保障の不安。人口減少の中で日本経済は成長できないのではという衰退論がある。ここを打破することがアベノミクスの最後の目的。
2018/04/08 NHK総合[日曜討論]
法政大学教授・水野和夫 アベノミクスはほとんど期待できない。賃金が上がらないことが1番の原因。政府が2014年に稼ぐ力と仰って、企業にROEを最低でも8%を目指せとしているが、この3月で8%を達成したはず。この上さらに15%を目指せと言っている。そうすると付加価値の名目GDPの成長率が3%を達成できたとしてもほとんど企業収益の方に回るだけで、賃金ベースではこれから5年間もほとんど増えず、むしろ逆に更に下がってくる可能性が高い。稼ぐ力と賃金3%と名目成長率3%、ほとんど実現不可能な政策を掲げている。
2018/04/08 NHK総合[日曜討論]
法政大学教授・水野和夫 今の2%目標を掲げている限り永久に出られない。今まで年間80兆円国債を買っていたのを公表しないまま自然に購入額を減らして、ゼロ金利はそのまま続けるというのが1番妥当な事実上の出口でそれはもう始まっている。
2018/04/08 NHK総合[日曜討論]
BNPパリバ証券チーフエコノミスト・河野龍太郎 日本銀行は(出口を探すことを)急いでいないということだと思う。黒田総裁からは追加緩和に対する牽制論が出てきている。日本銀行の中でおそらく議論されているのは、追加の緩和は副作用があるから進めない。一方で2%インフレはまだ遠いので今の政策をじっくり続けるというのが日本銀行の主張。
2018/04/08 NHK総合[日曜討論]
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