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2024年05月06日(月)
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【あの一言】
<寺島実郎の未来先見塾・週刊寺島文庫>検証・トランプ政権の1年
寺島実郎
トランプの2年目に向けての政策論がそれなりに出てきている。中国に対しては一定の路線が見えてきたが、ロシアに対してはどうなっていくのか。通常兵器の攻撃でさえ、核を使い、先制攻撃に小型の核を使う可能性に踏み込んできた。世界の核を制御していくリーダーとしてふるまうべき米国大統領として、その国の政策としてはいかがなものか。世界中がそのことで軍拡だとか、核の強化という方向に行ってしまい収拾がつかなくなる可能性がある。相手が正気であることが抑止論の前提になるが、相手が狂気の場合や、相手が国家ではなくテロリストであるとかの場合抑止力の論理だけでは向き合えない。核抑止力は冷戦期の発想。
2018/02/09 BS11[報道ライブ INsideOUT]

東京大学大学院・教授・藤原帰一
おそらくロシアゲートは存在するだろう。軍事力の使用については際立って強気に見える一方で、ロシア政策は見えてこない。プーチンについては悪口を言わないなどロシアに非常に近い立場をとっている。軍事戦略でみた場合、国防総省がとっている戦略はトランプとは正反対。核戦略の見直しは小型の核兵器の開発、核兵器そのものの増産や配備だが、これは中国以上にロシアをにらんでいる。ロシアとどういう関係を作っていくのかが見えない。抑止が成果を収めるとは限らないが、この時に本当に何でもやりかねない。核兵器も使いかねない。ダレス国防長官が打ち出した大量報復戦略に近いものでマッドマンセオリー(※1)と呼ばれている。
※1:マッドマンセオリー=核戦争をも辞さぬ狂人を装い、敵国の譲歩を引き出す瀬戸際戦略のこと。
2018/02/09 BS11[報道ライブ INsideOUT]

東京大学大学院・教授・藤原帰一
トランプが大統領は非常に支持率が低い、反対する人も多いが、岩盤の支持基盤がある。公共事業の拡大という方向にアクセルを踏むというよりかはむしろ減税が先にきた。国内でマイノリティーを敵に回すような政策をとっているが、移民排斥と難民排斥が続いているヨーロッパでも、この流れが横断した。白人の支持層が中心で、マイノリティーの支持は少ない。ソーシャルメディアを経由して情報を流しメディアを悪者にして盛り上げるのがトランプ大統領の持ち味。
2018/02/09 BS11[報道ライブ INsideOUT]

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