【あの一言】
<風をよむ>~米国一辺倒…?~
岸井成格 駆け出しの記者の時に、「日本は絶対、何があっても米国には逆らえないからね、これは宿命だよ。もし逆らったら1日で政権はつぶされちゃうからね」というびっくりするようなことを政府自民党の首脳から言われたことがある。これまでに取材しながらその感覚に近いことを何度も感じた。鈴木善幸さんが総理になった時、「日米同盟には軍事は含まれない」と発言し、米国から言われて善幸批判が起こり一気に潰された。今回は異色中の異色のトランプが出てきた。日本が米国とどう付き合っていくのか、大変な課題を突き付けられた。
2017/11/05 TBSテレビ[サンデーモーニング]
藪中三十二 今、世界が大きく変わっている。トランプが出てきたことが象徴的。米国ファーストと言っていて、米国民もあまり世界のことをかまうのは嫌だと言っている。日本も今までの米国頼みの一本足打法ではなく三本の柱でやっていくべき。真ん中には日本の柱。軍事力でなく日本の平和力。右側には日米安保。左側にはアジアとの共生で、中国とも共生していかなくてはならない。そういうバランスが大事。日本は正確な立ち位置を持ち、しっかりと平和を作っていくメッセージを出す時にきている。
2017/11/05 TBSテレビ[サンデーモーニング]
元外務事務次官・薮中三十二 北朝鮮戦略を考えている人がワシントンにはいない。国務省はからっぽで、決定するのがトランプだけとなると余計心配になる。今回のアジア訪問は安倍さんと習近平国家主席が大事。安倍さんはトランプさんの懐に入っていったのはよかったが、今回は相当耳の痛いことも言わないといけない。本格的な議論をしないといけない。中国とトランプはそれをやる。トランプは強い人が好きなので習近平国家主席を尊敬しているように見える。ここは安倍さんもしっかりと北朝鮮への戦略を教育するぐらいのことがあってもよい。
2017/11/05 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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