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スペシャル あの一言
2024年05月08日(水)
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【あの一言】
トランプ大統領が初来日・いま日米関係を考える
東京大学教授・久保文明
自由で開かれたインド太平洋戦略は日本政府が先に言っていたこと。そこに米国が大きな戦略で乗ってきた。これはこれまであまり無かったこと。大事なのはインドやオーストラリアと一緒に日米4か国でアジア太平洋地域の新しい秩序を作って、中国の行動を4つの国が連帯してある程度食い止めていく、けん制していくというビジョン。トランプ大統領はあまり国際秩序を守ることに触れてこなかったが、日米の政府同士でこういった大きな戦略を打ち上げるのは歴史的にみても画期的なことになる。中国については、北朝鮮に対して強い対応を望みつつ、通商問題では強硬な要求を持ってくる可能性もある。
2017/11/05 NHK総合[日曜討論]

防衛大学校長・国分良成
今回の韓国、中国への訪問では北朝鮮問題できちんと足並みが揃えられるかどうかが1つの大きな試金石。安倍首相の「自由で開かれたインド太平洋戦略」は中国を想定したもので、中国が国際社会の中でどういう立ち位置をこれから出していくのかが重要。ある程度のラインを日米で作って、これに韓国、中国がどういう風に対応してくるかが注目される。
2017/11/05 NHK総合[日曜討論]

タレント・パックン
望ましい米中関係について米国国民の心が割れている。トランプ大統領も個人的に迷っていて、中国に対する発言、方針も二転三転している。本当に大きな戦略的外交がスタートするのかどうか、米国のアジアにおける役割はこれからも大きいのか、リーダーシップをとれるのか、あるいは中国にリーダーシップに譲るのか、今回のアジア歴訪でその方針がよりはっきり見えてくるのではないか。
2017/11/05 NHK総合[日曜討論]

早稲田大学教授・リージョンウォン
米国の大統領が(拉致被害者に)会うということは、拉致問題の意味を米国の政策の中にもインプットするという意味では大きな意味がある。トランプ大統領が拉致問題の解決のイメージという中身をどこまで考えるのか、その点を働きかけるのがポイント。拉致問題の解決は生存者の帰国なので、その点を具体的にどういう道筋で考えるのか、そこに米国はどう絡むのか、その点の踏み込んだ議論をこちらから働きかける場にすべき。
2017/11/05 NHK総合[日曜討論]

東京大学教授・藤原帰一
抜けがけで米国が北朝鮮との2国間の交渉に応じて、北朝鮮の核兵器の保有をある限度まで認めることがないように日本がトランプ大統領との協力関係を保っていくことは必要。一方で、例えば核弾頭を搭載したミサイルの演習を北朝鮮が行った場合、大気圏内の核実験になるのでこれまでの地下核実験とは性格が異なり、かなり流れが変わることになる。場合によっては自衛権の行使の延長として攻撃しても良いことになるかもしれない。その場合は韓国、中国との関係が大きく揺らぐことになる。この2つの極の間の所でこの紛争を我々がどう打開できるのか。残念ながら日本も韓国も北朝鮮との関係を単独で変える力はなく、それが日本にとって厳しいところ。
2017/11/05 NHK総合[日曜討論]

防衛大学校長・国分良成
日米首脳会談では中国の役割について議論するだろう。中国は党大会があって習近平体制が固まってきたが、チャイナファーストと言ってもいいような論調で、大国、強国という言葉がだいぶ踊った。米国が本当に関心を持っているのは北朝鮮ではなくて中国という風に中国も思っている。中国が本当に我々との協力関係を持つのか、日米が今回きちんと議論し、トランプ大統領が中国に行ってどういう態度を示すかが注目点。
2017/11/05 NHK総合[日曜討論]

キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・宮家邦彦
重要なのは短期的なことと中長期的なことを分けること。短期的には北朝鮮で、武力行使の話は細かい議論をしなければいけない。先制攻撃、予防攻撃、北朝鮮が攻めてきた場合の攻撃は全部違う。中長期的には中国が1番大きな問題。北朝鮮問題も米朝関係というよりは米中関係の一部。中国は米国から、より強い圧力を受けることになると思うので、非常に警戒している。
2017/11/05 NHK総合[日曜討論]

東京大学教授・藤原帰一
日米首脳会談での北朝鮮への取り組みはかなり安定した土台がある。ポイントになるのは北朝鮮に対する共同の圧力を強化していくこと。日本、米国だけではなく他の国に働きかけながら、他の諸国の北朝鮮に対する圧力を維持、拡大していく。中国をどこまで誘い込めるのか。中国がどこまでエネルギーなどの制裁を北朝鮮に対して加えるのか。トランプ政権が中国に圧力をかけて中国に期待しながら、まだ十分な成果はならない。日本にとっても他の国にとっても問題なのは米国が一方的に北朝鮮に攻撃を行う可能性。そういうことにならないように各国の協力を高めていこうということになる。一方で、ロシアは北朝鮮問題で米国と離れた行動をとる可能性が高い。
2017/11/05 NHK総合[日曜討論]

防衛大学校長・国分良成
トランプ政権がどういう形でアジアに向き合うかが示される。オバマ政権の時代はリバランスとかピボットとか言われアジア重視だったが、そうは言いながらも比較的あまりアジアに目が向いていない面が結構あった。今回、トランプ大統領は多国間でのアジアとどう付き合うか、その時のキーは日本になる。
2017/11/05 NHK総合[日曜討論]

キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・宮家邦彦
長い日米の歴史の中で今回のような画期的なものはない。ホワイトハウスは訪問の前に今回のアジア歴訪の目的は3つあると言っている。北朝鮮の非核化、インド、太平洋地域の自由で開かれた状況、公正で相互主義的な貿易。今までトランプ大統領は色々言うことが二転三転したので心配したが、全体としては伝統的な米国の外交政策の流れを汲んでいる。唯一懸念があるとすれば貿易。自由な貿易ではなくてあくまでも公正で相互主義的なということは、80年代の日米貿易摩擦を若干思い出すが、おそらく最終的な目的は中国なので、日本にはそれほどの被害はないかもしれない。
2017/11/05 NHK総合[日曜討論]

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