【あの一言】
<一刀論断>緊迫する米朝~グアム周辺にミサイル発射計画~
静岡県立大学特任教授・小川和久 日本の核保有論は現実を全く抑えていない虚構のような話。核武装を日本がしようとする場合には、日米同盟は日本側から解消しなければならない。その中では、どの国とも組まないでやっていく武装中立のような恰好でやっていく必要がある。今のレベルの安全保障を独力で実現するためのコストは今の5倍、25兆円規模となる。何よりも米国の核抑止力がなくなるし、日本列島を抑さえたい米国、中国、ロシアのせめぎあいの中でどうやって自らの安全を担保していくのか。現実的には核武装などというところには日本はとてもいけない。しかも核・弾道ミサイルの開発について日本の技術は全然だめであり、どうやってやるのかという話になる。日本が核云々を言うのであれば米国の核を持ち込ませるというところで非核二原則にしてしまうというのが一番現実的なものとして考えられる。
2017/08/12 BSジャパン[日経プラス10サタデー ニュースの疑問]
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