【あの一言】
<一刀論断>緊迫する米朝~グアム周辺にミサイル発射計画~
拓殖大学大学院特任教授・武貞秀士 米国が現実的な方向に行っている。今のうち北朝鮮を叩いておかないと取返しのつかないことになる。もう持ちつつある核はやむを得ないので核放棄は出口の方にもっていき、もったままそれを使わせないようにするための抑え込みにかかろうということ。そのために非常に強い言葉も必要だということで、昨今のトランプの発言になった。拡散させたり中東に売ったり、使わせないようにする外交努力、その先には米朝首脳会談まで視野に入れている。その点で中国、ロシアと重要なコアな部分でトランプは認識を共有している出来レース。
2017/08/12 BSジャパン[日経プラス10サタデー ニュースの疑問]
拓殖大学大学院特任教授・武貞秀士 北朝鮮が試験発射したものを、トランプなら迎撃しかねない。その場合、北朝鮮はその行為を侵略とみなすという論理まですでに準備している。侵略されたという判断を下して、さらにグアム島の領海内のみならず、在日米軍、在韓米軍を攻撃対象にしてくるので議論しましょうという余裕もないぐらいに分単位でどんどん北朝鮮が戦略を変えていく事態が今、目に見え始めている。
2017/08/12 BSジャパン[日経プラス10サタデー ニュースの疑問]
早稲田大学教授・中林美恵子 日米同盟は日本の安全を守るための基準。日本が行動しなければいけない所までいく選択肢もある。外交的な解決を目指すなら中国とロシアを巻き込むことが必要だが、この2国が黙っているという気味の悪い状況にある。つい最近、中国共産党の傘下にある新聞に「もし北朝鮮が米国を攻撃した時には中立を保つべきで、先制攻撃で北朝鮮がやられた場合には北朝鮮を守る行動をとるべきだ」と書かれていたと報道されている。一方で米国から聞こえている声は、もっと現実的になるべきだというもので、現実になる前にとめさせるべきではないかということ。これは日本にとっては非常に困る話になる。
2017/08/12 BSジャパン[日経プラス10サタデー ニュースの疑問]
静岡県立大学特任教授・小川和久 米国が攻撃された時に日本が助けに行けないのは肩身が狭いという議論があるがこれは何も知らない人の議論。日本は他国が提供できないような日本列島84か所の米軍基地の場所を提供し、それを日本の国防と重ねて自衛隊が守っている。これは非対照的ながらも最も双務性が高く、対等に近い同盟関係。日本列島に支えられ、米軍はアフリカ南端の喜望峰まで軍事力を展開できている。日本が独立国かどうかという議論は別にして米国からみれば日本は米国の領域とも言え、オバマ政権の時に習近平に対して「尖閣諸島といえども米国の国益であることを忘れるな。米国と日本の関係が特別な関係にあることを中国は理解すべきだ」と2回釘を刺している。
2017/08/12 BSジャパン[日経プラス10サタデー ニュースの疑問]
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