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2024年05月02日(木)
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【あの一言】
<寺島実郎の未来先見塾・週刊寺島文庫>今週の勘どころ
寺島実郎
習近平第2期政権に入り、一段と政権の強権化が図られている。今月全人代が行われたが、憲法を改正し国家主席、副主席の任期を撤廃した。今まで中国共産党の指導部は国家主席は2期10年、首脳部の68歳定年制を暗黙のルールとしてきた。これらが改正され習近平は終身政権となり、毛沢東のようなカリスマ的リーダーとして、この先任期なしに中国の指導者となっていく。さらに心の盟友・王岐山が実質的ナンバー2ともいえる副主席に就いた。文化大革命の流れの中、当時16歳の習近平は下放として7年間中国の田舎に追いやられ、洞窟住居に住むという体験をしている。その時そこで出会ったのが王岐山であり、同じ部屋に寝泊まりした仲で強い信頼関係にある。
2018/03/23 BS11[報道ライブ INsideOUT]

寺島実郎
強権化する中国が台湾に対し強烈なプレッシャーをかけ始めた。台湾が唯一外交関係を持っている欧州の国がバチカン。実は蒋介石がクリスチャンだったこともあり、台湾はバチカンとの関係を長らく維持してきた。今、中国は台湾が外交関係を持っている国を1つ1つ引きはがしにかかってきており追い詰めている。中国本土には1億人のクリスチャンがおり、1000万人のカトリックがいる。習近平政権はバチカンに大変なアプローチをしていて、もしバチカンが中国との正式な国交を確立することになれば、台湾は大変大きなカードを失うことになる。
2018/03/23 BS11[報道ライブ INsideOUT]

寺島実郎
この政権の輪郭は3つの要素(化石燃料重視・原子力維持のエネルギー政策、保護主義の産業通商政策、規制緩和の金融政策)から成立している。産業通商政策に関しては極端な保護主義だが、米国の実体経済を支えている産業はシリコンバレーに象徴されるICT(情報ネットワーク技術)でここが米国の産業効率を高め、米国の競争力を高めている。こうした部分を担う米国の産業の先頭に立つ会社がトランプ政権に批判的。シリコンバレーは世界中の若者がある種の夢をかけてフロントラインで戦っている。グーグルでもアマゾンでもマイクロソフトでもトップの経営陣はインド人、東洋人、中東からの人達。そういう人達からすればトランプ政権の動きは後退したメッセージに聞こえる。いわば産業政策における西海岸と東海岸の対立でシリコンバレーとホワイトハウスの対立といってもよい。
2017/08/04 BS11[報道ライブ INsideOUT]

寺島実郎
金融政策については金融規制緩和という動きの中にいて、ウォールストリートシフト。マネーゲーマーがトランプ政権の中心に座っていて、産業政策と金融政策が亀裂している。政策の根底部分に矛盾を抱え込んだままトランプ政権は走っている。政治におけるリスクが高まっているのに経済は、史上空前の株高であり、特に株価のところだけ妙にはしゃいでいる。このアンバランスをどう見るかというところがこの政権を見る上で大変重要。
2017/08/04 BS11[報道ライブ INsideOUT]

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