１回目のギリシャの悲劇はリーマンショック。２回目はユーロ危機。３回目が今。そういう不安定な金融市場の動きをどこかで歯止めをかける必要がある。特に日本の場合には、株高・円安ということでアベノミクスを推進してきたが、年初来の金融市場の不安定さを巻き戻す株安・円高という方向、逆転させるような動きが次第に強まってきたので、これをどこかで歯止めをかける必要があったということとインフレ、特にインフレ期待。人々が期待しているインフレ率が０．５％を切るとまたデフレに戻るリスクが強くなる。これは１５年１０月の追加緩和の時も同じだったが、同じリスクが出てきている。タイミングとしては極めて適切だった。

2016/01/29　テレビ東京[ワールドビジネスサテライト]