【あの一言】
丹羽・増田・動く「隣の超大国」
前中国大使・丹羽宇一郎 最近、中国で一番注目すべきことは習近平国家主席が全権を掌握しようとしていること。経済改革、国家安全保障問題、中国共産党の粛清など全部に自分がトップになり、李首相も習近平国家主席の下に置くということになった。政権と自分の将来を全部かけて今臨んでいるのではないか。(逆を言えば)彼の政治基盤は非常に弱いと思う。米国もシリア、イラク、アフガン、アラブの春などほとんどは失敗しておりそれほどの力はない。中国は今の国際情勢の中で強気に出るチャンスだと思っている。習近平国家主席は周永康の手下を次々に捕まえているが、周永康にはなかなか手がつけられない。中国の軍備増強は米国に比べれば驚異に感じるような額ではない。
2014/07/20 TBSテレビ[時事放談]
元総務大臣・増田寛也 習国家主席は周永康を追い詰めようとして地雷を踏んだ状態になっている。皆、本当に手をかけられるのか、固唾を呑んでみている。中国はまだ長老が力を持っており、不安定なバランスの上に成り立っている。だからこそ、日本、ウイグル族とかに強く出ている部分もある。
2014/07/20 TBSテレビ[時事放談]
元総務大臣・増田寛也 今は中韓が急接近し、それに北朝鮮が焦りと不快感を持ちミサイルを撃ちまくっている。1年前は米中がもっと近い関係だったことからがらっと変わった。こういう変化に対し日本外交がどういう戦略を立て対応していくのか。オペレーションが難しい。
2014/07/20 TBSテレビ[時事放談]
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