【Globali】
米カルフォルニア、火災防止のため1週間の計画停電(2019/10/11)
米カリフォルニア州は、乾燥した強風のため山火事発生の危険性が指摘され、当地電力会社 Pacific Gas and Electric Co.(PG&E)は、10月9日(水)より80万の顧客、約200万人が対象という前例のない規模での計画停電を開始した。カリフォルニアでは昨年、PG&E社の送電線からの発火が原因で山火事が発生し、カリフォルニア州史上最悪の被害を生んだ。
『ル モンド』 によると、9日水曜日の朝に最初の計画停電が開始された後、サンフランシスコ周辺の人口が密集した地域でも第2弾の計画停電が開始された。日々の活動とビジネスに混乱を招き、地元住民たちの強い批判が出ているという。
カリフォルニア州のギャビン・ニューソム知事は木曜日、「どの州であろうと21世紀にこのような規模の停電を経験するものではない」と述べた。そしてPG&Eが何十年にもわたり老朽化している送電設備を「放置」し「管理不行き届き」であると非難した。...
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『ル モンド』 によると、9日水曜日の朝に最初の計画停電が開始された後、サンフランシスコ周辺の人口が密集した地域でも第2弾の計画停電が開始された。日々の活動とビジネスに混乱を招き、地元住民たちの強い批判が出ているという。
カリフォルニア州のギャビン・ニューソム知事は木曜日、「どの州であろうと21世紀にこのような規模の停電を経験するものではない」と述べた。そしてPG&Eが何十年にもわたり老朽化している送電設備を「放置」し「管理不行き届き」であると非難した。そして、危険な気象条件下では、計画停電は良い策であることを認めながらも、「この48時間の計画停電は容認できない」と述べた。
同社は、「電力供給の計画的中断は、乾燥した、暑くて強い風の吹く天気が予想される中、潜在的な火災リスクに対応するものである」と説明している。
『フランス アンフォ』 の報道によると、カリフォルニア州民たちからは、電力会社がどうしてここまでの状態にしてしまったのかが理解が出来ないという声が上がっている。「以前から送電線の整備をしていたのであれば、計画停電する必要はなかっただろう」とある住民は嘆いた。 「彼らは送電線の周辺を整備しないのに、株主には配当金を与えている」と別の住民は付け加えた。
なお、PG&Eは85人が命を落とした2018年の大規模火災で設備のメンテナンスを怠っていた責任を問われており、巨額の賠償負担で業績が悪化し、今年1月には連邦破産法の適用を申請している。
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