4月25日付
『ワン・アメリカン・ニュース』保守系テレビニュース(
『ロイター通信』配信):「稀なケースながら、フランス軍艦が台湾海峡を航行」
米高官は4月25日、『ロイター通信』のインタビューに答えて、まれなケースながら、フランスの軍艦が台湾海峡を航行したことを明かした。
米政府としては、中国による台湾政策を牽制する上で歓迎すべきこととするが、米中間緊張関係を益々高める可能性がある。...
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4月25日付
『ワン・アメリカン・ニュース』保守系テレビニュース(
『ロイター通信』配信):「稀なケースながら、フランス軍艦が台湾海峡を航行」
米高官は4月25日、『ロイター通信』のインタビューに答えて、まれなケースながら、フランスの軍艦が台湾海峡を航行したことを明かした。
米政府としては、中国による台湾政策を牽制する上で歓迎すべきこととするが、米中間緊張関係を益々高める可能性がある。
すなわち、米中は、両国間貿易紛争のみならず、対北朝鮮制裁問題、更には、中国による南シナ海の軍事拠点化等で緊張関係にある。
そして、米軍艦はしばしば南シナ海において航行の自由作戦(FONO)を展開し、同海域が開かれた公海であることを強くアピールしており、米同盟国である日本、英国、豪州もこれに賛同し、FONOを検討している。
米高官によれば、このFONOの一環で、フランス軍のフリゲート艦“バンデミール”が4月6日、台湾海峡を航行したという。
更に同高官は、この事態によって、中国側が今週開催された中国海軍創設70周年記念国際艦観式において、フランス軍艦の参加を拒絶したという。
そして、中国側は4月25日、フランス軍艦による“違法な”航行があったとして、厳しい対応を取ったと発表した。
すわなち、国防部(省に相当)の任国強(レン・コーチアン)報道官は、台湾は中国の一部であることから、中国の法律に基づいて中国海軍の艦船を派遣し、中国の主権を脅かさないよう、フランス軍艦に対して、台湾海峡から直ちに立ち去るよう通告した旨明かした。
ただ、同報道官は、これによって国際艦観式にフランス軍艦を招待しないこととしたのかどうかにはコメントしなかった。
なお、米軍は先月、中国による台湾への圧力を牽制するため、海軍の戦艦や沿岸警備艇を台湾海峡に派遣して航行させている。
一方、台湾国防部の陳錦智(チェン・チュンチー)報道官は、『ロイター通信』の電話インタビューに答えて、台湾海峡は多くの船舶が航行する“必要性”のある公海であるため、同部として外国船舶の航行に注意を払っているとコメントした。
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