9月25日、アルゼンチンは、突然、中央銀行(BCRA)の総裁を交代させた。目的は、現状の経済危機状態から脱却するためのIMFと連携しての経済および金融政策を今後、強力に推進したいことを意図している。
BCRAの総裁を3ヶ月務めたルイス・カプト氏が突然、個人的な理由で辞任したため、急きょ、IMFとの交渉をこれまで行ってきた経済副大臣のグイド・サンドレリスが後任のBCRA総裁として選ばれた。
IMFの報道官は、これを受けて、サンドレリス氏がアルゼンチン側の代表としてIMFとの交渉に関わってきたことから、「IMFは、サンドレリス新BCRA総裁の下でBCRAと密接で良好な関係を保って今後の交渉を進めていきたい」と語った。...
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BCRAの総裁を3ヶ月務めたルイス・カプト氏が突然、個人的な理由で辞任したため、急きょ、IMFとの交渉をこれまで行ってきた経済副大臣のグイド・サンドレリスが後任のBCRA総裁として選ばれた。
IMFの報道官は、これを受けて、サンドレリス氏がアルゼンチン側の代表としてIMFとの交渉に関わってきたことから、「IMFは、サンドレリス新BCRA総裁の下でBCRAと密接で良好な関係を保って今後の交渉を進めていきたい」と語った。
現在の経済危機状態からの脱却のため、アルゼンチンは、今年6月のIMFとの交渉で、500億ドル(=5.5兆円)の借款を3年にわたって受けるという合意案に対して、見直しを要求している。
これに関して、25日の午後には、IMFのクリスチン・ラガルド専務理事はニューヨークの国連総会の現場から早速、ツイッターで「アルゼンチン大統領マクリ氏と会見して、6月に行ったIMFとアルゼンチンの交渉はかなり煮詰まっていることをお互いに確認した。」と報じた。
一方、アルゼンチンの経済大臣、ニコラス・ジュジョボン氏は、首尾よくいけば、明日26日にもIMFの交渉妥結する用意があると表明した。
なお、マクリ大統領は、国連総会の合間に、語ったところによると、アルゼンチンとIMFとの交渉が妥結にこぎつければ、他の国がアルゼンチンの財務能力に関して持っている疑惑を払拭することができるものと考えている。
南アメリカの中で、比較的健全な国であるアルゼンチンが、IMFの資金で早期に財政を立て直して、南アメリカの他の国の手本になってほしいものである。
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