【Globali】
サウジアラビアの航空専門学校で女性パイロットの養成を開始する(2018/07/17)
7月17日のロイター通信社の報道によると、サウジアラビアの東部、ペルシャ湾側の町、ダーマン市で開設されたオックスフォード・航空専門学校のサウジアラビア分校で9月から新たに始まるパイロット養成コースに百人近い女性の応募を受け付けたとのことである。
サウジアラビアの航空専門学校が女性に門戸を開いたのは、女性の自動車の運転の許可と同様、この国のイスラム教の戒律を重視する保守的な体制や女性に対する社会的な制約を取り除いて、積極的に社会参加させ、近代化を図ろうとするムハメド・ビン・サルマン王子の政策の一環と考えられる。
なお、オックスフォード・航空専門学校は英国オックスフォードに本校があり、世界的にトップレベルのパイロット養成学校である。...
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サウジアラビアの航空専門学校が女性に門戸を開いたのは、女性の自動車の運転の許可と同様、この国のイスラム教の戒律を重視する保守的な体制や女性に対する社会的な制約を取り除いて、積極的に社会参加させ、近代化を図ろうとするムハメド・ビン・サルマン王子の政策の一環と考えられる。
なお、オックスフォード・航空専門学校は英国オックスフォードに本校があり、世界的にトップレベルのパイロット養成学校である。 このほど、ダーマン市のキング・ファード国際空港の敷地内に分校を開設した。分校の開設は3億USドル(=約330億円)規模のプロジェクトの一環で、他には航空機メンテナンスの学校や航空機の国際的なフライト・シミュレータセンターもプロジェクトの中にこれから含まれるとのことである。
女性応募者の1人で、将来、民間の航空会社のパイロットを希望しているダラール・ヤシャールさんによると、「これまでパイロットになるためには海外に行く必要があり、女性には困難な職であったが、これからは身近でパイロットの訓練を受けられる。」と満足していた。
サウジアラビア分校の教育責任者によると、専門学校の学生には、9月から3年間にわたる航空関連学科の受講と実地訓練を含む専門カリキュラムが組まれているとのことである。
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