【Globali】
人口知能(AI)は下手な口笛もモーツァルト風の曲に変えることができる(2018/05/25)
人口知能、AIは今や自動運転できる車や各種産業用、接客用ロボット、家庭用ロボットがほぼ実用段階にはいっているが、最近フェースブックの研究グループで芸術、特に音楽分野での適用が試みられている。
例えばインデイアン・ジョーンズの映画のテーマ曲を口笛で吹いたものをコンピュータが読み取り、AIのソフトウエア・アプリケーションでモーツァルト風の曲に変えたり、楽器もピアノやオルガンで演奏させたりすることを試みている。
録音した歌の入った音楽ファイルをAIのアプリケーションに読み込ませ、AI翻訳ネットワークでその歌を別の楽器でまねさせる。すなわち、もとの音楽ファイルが、AIによる普遍的な音楽翻訳ネットワークにより6種類の異なった音楽スタイルの曲に翻訳される。...
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例えばインデイアン・ジョーンズの映画のテーマ曲を口笛で吹いたものをコンピュータが読み取り、AIのソフトウエア・アプリケーションでモーツァルト風の曲に変えたり、楽器もピアノやオルガンで演奏させたりすることを試みている。
録音した歌の入った音楽ファイルをAIのアプリケーションに読み込ませ、AI翻訳ネットワークでその歌を別の楽器でまねさせる。すなわち、もとの音楽ファイルが、AIによる普遍的な音楽翻訳ネットワークにより6種類の異なった音楽スタイルの曲に翻訳される。
対象となる曲は種類を選ばず、プロの歌手の歌った感情のこもった曲をバッハ風の曲にできるだけ感情も含んだ形で翻訳できるとのことである。またAIのアプリケーションでは音楽ファイルから音符情報を読むのではなく、コンピュータコード(符号の集合)に置き換え、これらの符号を他のコンピュータコード(符号の集合)に置き換えた(翻訳)後、新しいスタイルの曲ができあがる。
置き換えるコンピュータコードすなわち音楽スタイルとしてはモーツァルト風、バッハ風、ベートーベン風などが用意されている。最近では、ロックバンドのメタリカの曲をピアノ曲に翻訳している。フェースブックのAIを音楽翻訳に応用している研究者たちは、AI技術を使って、写真の映像をゴッホ風の絵画に変えたグループの成功例に大いに刺激を受けたとのことである。
なお、これまでAI技術を単に翻訳的な仕事以外に、特にニューラルネットワーク(疑似神経回路網)技術を使って独創的な芸術作品を作ろうとする試みが芸術家の間では試みられている。しかし、AIは現時点ではまだ作品の創出の道具として使うには限界がありそうである。
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