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世界保健機構(WHO)、2023年までに食品からトランス脂肪酸を排除(2018/05/15)
世界保健機構(WHO)は、5月14日月曜日、加工食品で広く使用され、過剰摂取は健康に悪いとされるトランス脂肪酸を排除するキャンペーンを発表した。メーカーや個人事業者に対し、それほど有害でない製品と交換するよう求めた。 目標は、「1000万人以上の命を救う」ために、トランス脂肪酸を2023年までに食品から排除すること。
トランス脂肪酸は、反芻動物の肉などにある天然のトランス脂肪酸と油脂の加工でできるトランス脂肪酸とに分かれる。油脂の加工でできるトランス脂肪酸は、安定剤または保存料として重宝されており、1950年代から、マーガリンやショートニング、そしてビスケットやケーキなどの小麦粉加工食品、スナック類また乾燥スープなどで幅広く使用されている。しかしWHOによると、これらの人工トランス脂肪酸は、毎年50万人以上の心血管疾患関連の死亡原因となっている。...
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トランス脂肪酸は、反芻動物の肉などにある天然のトランス脂肪酸と油脂の加工でできるトランス脂肪酸とに分かれる。油脂の加工でできるトランス脂肪酸は、安定剤または保存料として重宝されており、1950年代から、マーガリンやショートニング、そしてビスケットやケーキなどの小麦粉加工食品、スナック類また乾燥スープなどで幅広く使用されている。しかしWHOによると、これらの人工トランス脂肪酸は、毎年50万人以上の心血管疾患関連の死亡原因となっている。
デンマークやニューヨークなど、一部の国や都市ですでに規制されているか禁止されているが、WHOのテドロス・アダノム事務局長は、裕福な国々はトランス脂肪酸の禁止を進めてきたものの、「世界的にその努力を拡大する必要がある」と述べた。
WHOと協力しているNGO「Resolve to Save Lives」のフリーデン代表は記者団に対し、10年前にニューヨーク市が、レストランでのトランス脂肪酸の使用を禁止することによって、食物の味は変わらず、価格も変更することなく排除できることを証明したと語った。
産業用トランス脂肪酸の排除は、2019-2023年のWHOの優先事項の1つであり、5月21日~26日にジュネーブで開催される世界保健総会で採択される。
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