米NBCニュースとウォール・ストリート・ジャーナル紙が18日に発表した最新の共同世論調査の結果によれば、トランプ米大統領の支持率は43%とやや上昇した一方、中間選挙後の議会勢力については、民主党が過半数を占めることが望ましいとの回答が多かった。
同調査は3月10日~14日に1,100人の成人を対象に実施された。これによると、トランプ大統領の支持率は前回の1月調査時を4ポイント上回り、43%となった。共和党支持層、白人男性、無党派層で支持を伸ばしたと分析されている。不支持は53%で、2カ月前の57%から下落した。しかし支持率が低迷している状況に変わりはない。
トランプ大統領の就任後14カ月時点での支持率43%は、1946年以降最低で、これまで最低だった1975年のフォード氏の44%を1ポイントほど下回っている。...
全部読む
同調査は3月10日~14日に1,100人の成人を対象に実施された。これによると、トランプ大統領の支持率は前回の1月調査時を4ポイント上回り、43%となった。共和党支持層、白人男性、無党派層で支持を伸ばしたと分析されている。不支持は53%で、2カ月前の57%から下落した。しかし支持率が低迷している状況に変わりはない。
トランプ大統領の就任後14カ月時点での支持率43%は、1946年以降最低で、これまで最低だった1975年のフォード氏の44%を1ポイントほど下回っている。トランプ氏以前の大統領のこの時期の支持率平均は58%、最高は1962年のケネディ氏の79%だった。
一方で、11月の中間選挙後にどの党が過半数を占めるべきかの質問については、登録済有権者の50%が民主党多数派の議会を望むと答え、40%が共和党多数派の議会を望むと回答した。前者が10ポイント上回ったが、これは1月調査時の6ポイントから拡大している。無党派層の人々の間でも同様で、民主党多数派の議会を望む人が12ポイント多い。
マーケット大学法科大学院教授で世論調査の指揮を執るチャールズ・フランクリン氏は、「トランプ大統領のファンは、議会や共和党の過半数を特に強く支持している訳ではない。大統領が自らの意に従わない共和党幹部を批判する中で、そうした乖離がしばしば醸成された。」と、対照的な結果につき説明した。また大統領の出身政党が中間選挙で議席を失うことはよくあることで、支持のギャップがいかに大きいかが問題だと指摘した。
民主党には追い風が吹いており、最近注目の2選挙で勝利している。1つは先週13日に行われたペンシルベニア州の下院補欠選挙であり、大接戦の末に勝利した。同選挙区は2016年の大統領選でトランプ氏が圧勝しているだけに、共和党には痛い敗北となった。
もう1つはセッションズ司法長官の上院議員辞任に伴い、昨年12月に行われたアラバマ州の上院補欠選挙だ。トランプ大統領が支持したスキャンダルを抱えた共和党候補に民主党候補が勝利した。同州では1992年以降、上院選で民主党候補が選出されたことはなく、共和党の勝利が確実視されていただけに、共和党は大きな打撃を受けている。
閉じる