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仏ルノー、カルロス・ゴーン再任と後継者にティエリー・ボロレ(2018/02/16)
2月15日、仏ルノーの取締役会で、カルロス・ゴーン会長兼最高経営責任者(CEO)が2つの点で譲歩した結果、最高経営責任者(CEO)としての再任が決定された。
一点目は、仏政府が望んでいた30%の給与カット。ゴーン氏の報酬を巡っては、ルノーの筆頭株主である仏政府が厳しく批判していたが、今回の発表で、仏政府とルノーCEOとの関係が大幅に改善したことが示された。二点目は、後継者を立てること。 今回、ナンバー2に当たる最高執行責任者(COO)に、ティエリー・ボロレ最高競争責任者(CCO)を昇格させることとなった。
ボロレ氏の選考については、ゴーン氏はAFPに次のように答えている。...
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一点目は、仏政府が望んでいた30%の給与カット。ゴーン氏の報酬を巡っては、ルノーの筆頭株主である仏政府が厳しく批判していたが、今回の発表で、仏政府とルノーCEOとの関係が大幅に改善したことが示された。二点目は、後継者を立てること。 今回、ナンバー2に当たる最高執行責任者(COO)に、ティエリー・ボロレ最高競争責任者(CCO)を昇格させることとなった。
ボロレ氏の選考については、ゴーン氏はAFPに次のように答えている。「指名委員会により非常にオープンなプロセスで行われた。社内外の多くの候補者について検討されたが、ボロレ氏の持っている資質によって最も適任であるとして選任された。ボロレ氏のことは昔から知っており、最高競争責任者としてルノーの『ドライブ・ザ・チェンジ』(2011年‐2016年、中期経営計画)の成功に大きく貢献してくれた。彼は業界に精通しており、ルノーもよく知っている。日本人とうまくやっていけることも示した。 そして、最も重要な選考基準の1つは、会社の業績に貢献する能力だった。」ボロレ氏は、ゴーン氏の有力な後任候補になる。
取締役会ではゴーン氏が次の4年任期の間取り組むべき重点課題を3つ設定した。2022年までの戦略的経営計画「ドライブ・ザ・フューチャー」の推進、経営陣の世代交代に関する道筋の明確化、日産自動車、三菱自動車との提携関係の強化。
日産自動車・ルノー・三菱自動車の連合を率いるゴーン氏は、昨年3月末に日産自動車の社長兼CEOを退いたが、日産と三菱自動車では代表権のある取締役会長を務めている。
ゴーン氏の続投は6月の年次株主総会に諮った上で正式決定する。
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